人に抜かれたり、人を抜いたりしながら走り続ける。走りきってゴールの順位によって合格が決まる。それが中学受験。
僕のマラソンの始まりは、4年生のHクラス。その時の公開学力テストは全然だめ。しかしまだまだみんな走り始めたところで、追い越すチャンスだ。全教科上位クラスの宿題範囲の宿題まで終わらせるようにして、復習テストで点数を稼ぎSクラスに上がった。授業は楽しく友達もできて、順調に走った。5年生の終わりのお正月、冬期講習も上位クラスの宿題範囲までを徹底的にやり込んで少し自信をつけた。
6年生はVSSクラスでスタート。最難関コースにすべりこんだものの問題が難しすぎて宿題には手を焼いた。実戦テストも散々で20点…。挫けそうになったが、最難関コースで頑張りたいという意志を持って走り続けた。正念場である夏休みはとにかく皆がペースを上げて走っている。ついていくのに必死だった。
迎えた秋、洛南・洛星コースで両方の学校を目指すことにした。この頃偏差値が少し下がってしまった。夏の成果はいつ出るのだろうかと不安だった。しかし、そこからの猛勉強が実を結んだのか11月の公開学力テストで過去一番の成績をおさめた。洛南中プレにチャレンジしてA判定。最後のクラス替えでついにVSVクラスに上がった。
それからはマスターコース、日曜志望校別特訓、洛星メソッド講座と洛南・洛星の過去問を続けたが、ずっと順調でもなかった。過去問も合格最低点に届かなかったり入試練習で玉砕したりもしたが、最も悲しかったことは大切なペットが急死したことだった。走るのをやめてしまいそうになったがなんとか態勢を立て直し、頑張って走ろうと努力した。
入試直前特訓。洛南・洛星コースの1組に上がった。できなかった問題を徹底的に復習して、間違い直しノートを作った。お正月の猛勉強のあと1月3日の洛南中入試練習で合格できたのはとても嬉しかった。
そして、「自分ならいける」と信じ続けて走り切った結果、志望校に合格できた。僕のマラソンは完了したのだ。
正直僕は、最初それほどの学力はなかったと思う。下剋上の戦いだった。この受験勉強を通して、強い気持ちを持って最後まで頑張りぬくことが大事だとわかった。自信をつけ、最後は緊張感を持って受験にのぞむことが大事だと思う。皆さんも頑張ってください!!