僕は3年生の2月から浜学園に入塾しました。入塾当時から志望校は甲陽学院中学でした。理由は、兄が甲陽に毎日楽しそうに通っていて、さらにサッカー部が強いと教えてもらったからです。
浜学園に入った時はHクラスからのスタートでしたが、2回目のクラス替えでVクラスに上がりました。そして6年生の10月に日曜志望校別特訓の灘コースから甲陽コースに移動しました。僕は、灘組の優秀な友達の中で揉まれてきたので上位に入れるだろうと思っていました。ところが第2回甲陽中入試演習の算数Ⅱで16点を取ってしまい不合格になりました。僕はショックすぎて泣きながら家に帰りました。帰宅すると、先生が心配して電話をかけてきてくださいました。先生は「これは君の実力ではない。でも集中力が足りない。取れる問題はきっちり取ること」と励ましてくださいました。僕は次こそはと思う反面、この不合格がトラウマになり甲陽の問題が解けなくなりました。そして迎えた第3回甲陽中入試演習、やはりトラウマが邪魔をして4点足らずで不合格になりました。僕はすっかり自信を無くしてしまいましたが、志望校は甲陽中から変えたくありませんでした。そのため日曜志望校別特訓で出された問題は完璧にしておきたいと思い、先生にお願いして質問時間を作ってもらって徹底的に穴をつぶしました。そして満を持して迎えた第4回甲陽中入試演習。これで不合格だったらもうダメだろうなと思いましたが、結果は余裕で合格でした。そして正月の甲陽中プレでは10位に入りました。この瞬間、長かったスランプからようやく抜け出し、不安から自信に変わりました。
今年の入試はどの科目も難しく心が折れそうでしたが、合格発表で自分の番号を見つけることができ、念願の甲陽生になれるとホッとしました。発表の後、先生にお礼を言ったら「最後はきっちりと調子を上げてきたな」と褒めてくれてとてもうれしかったです。一時はどうなるかと思った僕の浜学園生活でしたが、結果的には受験校全てに合格することができ、本当にうれしく思います。いつも心配し、時に厳しく励ましてくださった甲陽コースの先生方、お世話係さん、本当にありがとうございました。