甲陽合格達成には様々な苦しみが伴いました。
受験生になって間もない春先、算数の宿題は1.5倍ほどになり、国語や理科の問題においてもより複雑な問い方をしてくる問題が増えていました。春期講習ではしっかり宿題をこなし、授業を聞き逃しのないように聞けるかどうかで差が大きく出てきます。春先での基礎作りが今後の演習において最も大切な礎となりますが、僕の気持ちにはまだ余裕がありました。
天王山と言われる夏。夏期講習では本格的な演習がなされます。西宮の灘コースや男子最難関コースは朝9時半から早朝特訓があり、3時間程の自習がありますが、この早朝特訓は参加をお勧めします。なぜかというと算数や理科の質問ができるからです。丁度その頃に日曜志望校別特訓(以下日特)が始まるので日特の高度な内容の問題を直接先生に質問することができます。日特には解説動画がないので質問できる場所があるのはとてもありがたかったです。夏を無事こなせた僕はホッとした気持ちでした。しかし、夏に全力投球した人は10月頃に成績が下がってしまう人がいるそうです。僕もそうでした。でも落ち込むことなく勉強に励んでください。気持ちは常に強く持つことを意識しました。
秋になると運動会など学校行事が増えて体が疲れてしまうことがあるので、睡眠を多くとるなどのケアをしてください。受験が近づいているのに大丈夫なのかと思う人もいるとは思いますが、体調を崩して講義に臨めないよりもよっぽど良いと思います。またこの頃には日特の宿題に追われていると思いますが、過去問の演習をしっかりとして甲陽の典型的な問い方に慣れておきましょう。日特でわからない内容は必ず質問して理解しましょう。
いよいよ受験の追い込みとなる冬は感染症などに徹底的に配慮をしつつも、できるだけ多くのイベントや自習に参加する方が良いと思います。そうすることで多くの問題をこなし着実に実力が付いているという安心感につながります。心が折れそうになっても、苦しくても、前を向き自分を信じて合格を勝ち取れ!