僕が甲陽学院中を第一志望にしたのは6年生の夏休みです。それまではVクラス、最高レベル特訓、M灘コースに行っていた影響で灘中を目指していましたが、8月の甲陽中の学校説明会で実際の数学の授業を聞く体験があり、一気に甲陽中に興味を持ち、ここで勉強したいと思いました。それからあとは第一志望を甲陽中に切り替え、9月から甲陽コースへ移りました。甲陽中入試は理科の計算が複雑で、国語は記述が多く、対策を練るには早くにスタートするに越したことはないと思います。算数はマスターコースと日曜志望校別特訓を重要視して取り組み、甲陽1組で上位をキープすることを目標にしました。
僕は夏期講習や日曜志望校別特訓は姫路から西宮教室に通っていたので通塾時間がかかりましたが、その電車通塾時は灘中を目指している浜学園の友人が一緒にいたので、最難関を目指すライバルとして影響を受け、励みになりました。ただ僕の成績はすべてが順調だったわけではなく、それまで安定してA判定だった成績が12月後半になってなぜが満足いく点数がとれなくなり不安に陥りました。
その時は甲陽コース担当の先生に相談し励まされ、かつ両親にも勉強への取り組む姿勢を見てもらい、ケアレスミスをなくすことと部分点を取る記述力を養うよう言われたので、そこに意識を置いて、入試までの期間は過去問と配布されたプリント演習を重点的に繰り返しました。その結果、1月の甲陽中プレでA判定をとり、落ち着いた気分で入試に挑めました。「甲陽中に絶対合格する」という強い気持ちが集中した勉強を生み、独自に各問題を言語化しパターン化することで頭の整理ができたことが合格の秘訣だと思います。
6年生の夏以降は自分でもよく勉強したと思います。結果として前受け受験校もすべて合格し、努力が報われました。周りに左右されず、ただ甲陽中に行きたいと強く思って勉強したゆるぎない自信は、難易度が上がったと思われる今年の入試の算数でも落ち着いて解答できたことにつながったと思います。
これまで支えてくださった浜学園の先生方や家族に深く感謝します。