僕は小学校低学年をアメリカで過ごしました。3年生の夏に帰国し、日本の勉強についていけるか不安でしたが、街を歩いていると浜学園の黄色い看板が目に飛び込んできて「ここに行こう」と決意しました。最初の3年生はHクラスからのスタートでしたが、マスターコースの先生に言われたことをやっていると成績は伸びて、5年生の頃にはVクラスに安定していられるようになりました。ただ、公開学力テストで20位をとるかと思うとその次は1000位になるなど、成績が不安定な状態で6年生になりました。
6年生の春期講習や夏期講習はM灘コースで受講しましたが、灘中の壁の高さを実感し、9月からの日曜志望校別特訓は甲陽コースに変更しました。たくさんの宿題をこなすのがとても大変でしたが、最後まで自分が苦手なところを精一杯頑張りました。甲陽コースでは4回の入試練習とプレ入試、そのほかにも色々な甲陽形式のテストを何回も受けて形式に慣れました。また塾では過去問を6年分やりますが、僕は年によって取れる点数に大きな差があったので13年分の過去問をやりました。
甲陽のテストに万全の対策をして迎えた1月14日、僕は浜学園の先生に言われた通り楽しんでテスト問題を解きました。集合場所の体育館の中の空気はしんとしていて周りの受験生も緊張していることがわかりました。僕は緊張で少し興奮しすぎていたこともあり、同じ浜学園の友達と話すことで心を落ち着かせました。1日目はちょうど浜学園で直前に解いていたような問題ばかりが出て、すらすらと解けました。2日目は最後の算数がとても難しかったのですが、最後まで諦めずに浜学園で勉強した3年間の努力を解答用紙にぶつけました。
合格発表当日、自分の受験番号を見つけた時の喜びは格別でした。受験勉強において一番大切なことは、何事も諦めないことだと思います。いくら1日目でとれていても合格は100パーセントではありません。反対に1日目でどんなにとれなくても不合格は100パーセントではありません。2日目は1日目のことは考えずに気分を変えて取り組むことが大切です。僕を合格に導いてくれた浜学園の先生方、アドバイザーやお世話係の方々、ありがとうございました。中学校に行っても浜学園を忘れません。