ぼくは、晴れて甲陽学院中学校に合格しました。合格発表のとき、ふと脳裏によぎった思い出があります。その思い出は、今も心に強くまとわりついていて、ぼくを合格へとみちびいてくれたといっても、過言ではありません。それは、ぼくが入塾して、3ヶ月ほどたったときのことです。ぼくは、6年生のとき、他の塾から、浜学園にうつってきました。最初は、なんとかやりぬこうと必死でしたが、だんだんと慣れるにつれて、ずるくなっていき、しだいには、計算をやらなくなって、宿題もめちゃくちゃにやっていました。あるとき、いつものように算数1stの授業を受けに教室へ入り、先生に、「計算のテキスト忘れました」と言いました。すると、いつもやさしい顔の先生の顔がおそろしい顔になり、すごい勢いで、叱られました。ぼくは、いろいろな面でその時足りていなかった部分を指摘され、宿題をしっかりとやってきていないこと、あらっぽいこと、そして、このままでは成績が低下してしまうことを教えられました。ぼくはこわくて半泣きになってしまいました。でも、その先生に叱られたことにこりて、宿題はなるべくていねいにして、手際よくする方法を必死に探し、一番自分にあった宿題の方法を見つけ出しました。そのおかげで、算数の計算も少しづつ速くなり、成績はちょっとずつ高くなっていきました。そして、入塾したときの公開学力テストの偏差値が50くらいだったのに、最後の公開学力テストでは、偏差値が60をこえることができました。叱られているときは、とってもいらいらしていましたが、合格した今だからこそ思うのは、先生が叱ってくれたから、目が覚めたので、今は大きな感謝しかありません。叱られることはよくないけれど、叱られたから、それを素直に受けとめることの大切さを学ぶことができて、受験をしたことや、浜学園に入ったことをとてもうれしく思います。