4年から算数の最レのみを受講し始め、5年の11月から本格的にマスターコースに通い始めた僕は、6年生になってもマイペースで勉強を続けていました。しかし、7月に浜学園のイベントの甲陽中見学会に参加して、この学校に行きたい!と強く思うようになりました。目標が定まり、夏休みの勉強にも力が入りました。腕試しに受けた8月の灘中オープンも合格をもらうことができました。そうして僕は、自信満々で9月からの日曜志望校別特訓はM甲陽コースにうつりました。けれど、その自信が慢心になってしまいました。このままいけば大丈夫だろうと思い、運動会の練習で疲れた時に勉強をしなかったり、将棋のネット対局をやり続けたり、学校で放課後に遊んだりしてしまいました。決してさぼったわけではありませんが、10月、11月と緊張感のない生活を送ったせいで、最後の東大寺中入試練習では初めて不合格の憂き目をみてしまいました。この時僕は、合格した周りの人たちは起立しているのに、自分は座ったままでいることが悔しくて悔しくてたまりませんでした。
このままだったらダメだと思い、将棋も断ち、過去問に必死に取り組みました。M甲陽コースの先生方の熱い指導のおかげで心にスイッチが入り、一日一日がとても貴重で短く感じられるようになりました。あっという間に最後の2週間が過ぎましたが、本番ではなんとか力を出し切ることができたと思います。合格発表では緊張しましたが、自分の受験番号を見つけた時にはほっとしました。夜遅くまで質問受けをしてくださったり、毎月、電話でアドバイスをくれた先生方に、感謝します。最後に、僕の「受験勉強における後悔」から得た教訓は、「夏休みを制する者は受験を制す、しかし夏休みを制するだけでは受験は制することができない」です。