ぼくは、浜学園に4年生から入塾しました。最初は伊丹教室に入り、5年生から西宮教室に移りました。3年間の塾の生活は書ききれないので、6年生が始まる2月からの1年間の出来事を書きます。春はまだ受験という実感はなく、今までの勉強のペースと変わりませんでした。しかしながら、塾の講義やテストは、質と量ともに急にレベルが上がり、得意科目であった算数の点数もあまり取れなくなってしまいました。春はこのように不調だったので、志望校も決められないままでした。夏休みに入ると、時間がいっぱいとれるようになり、もう一度基本にもどって、しっかりと基礎固めをすることにしました。算数は、制限時間を設定し、全問正解できるよう、毎日計算練習に取り組みました。国語は、漢字、ことわざ、慣用句を毎日くり返し覚えなおしました。理科は、暗記分野の基本的なことがらの復習を中心に勉強しました。秋になると、夏休みの復習により地力がついたこともあり、成績も安定するようになり、最難関中学を目指せるところまできました。この時点で、甲陽学院中学を第一志望とすることに決めました。日曜志望校別特訓も甲陽コースになり、このころから、過去問にもチャレンジするようになりました。甲陽の国語の記述問題はむずかしく、最初は答えをうめるのにも苦労しましたが、何度もこなすうちに合格点がとれるようになりました。甲陽コースのテキストは、甲陽の傾向に沿った物であり、テストにおける問題の選択や時間配分が、自然とできるようになりました。夏以降は、ずっと調子がよかったのですが、受験1ヵ月前ぐらいにさしかかったときに落とし穴が待っていました。心のすきか集中力を欠いているせいか、テストでつまらないミスがでるようになり、このころが一番苦しい時期でした。ただし、これまでの自分ががんばってきたことを思い出し、受験当日は自信をもって試験にのぞむことができました。思い出すのは苦しかったことばかりですが、それだけに合格発表で自分の番号を見つけた喜びは何ものにも代えがたい格別な物でした。