僕は第一志望校だった灘中をはじめ、筑波大学附属駒場中、開成中、西大和中と全勝できました。合格できて思うことは、圧倒的な得意科目があることの強さです。
僕は算数がとても得意です。小学2年生から最高レベル特訓に通っていたこともあり、得意で大好きでした。思い返せば、塾に通っていた5年間で算数の問題を解かなかった日は1日もありません。旅行へ行く時も必ず問題集を持って行き、朝起きたらパジャマのまますぐに問題を解いてきました。
いよいよ6年生になると、好きじゃないから得意にもなれない国語や社会に時間を割かなければならなくなってきました。塾での学習時間以外に自宅学習でも国語の記述や社会の暗記に時間をとられ、今までのように算数の問題を解く時間がなくなりました。しかし、模試やテストでは算数の成績が最もよく、いつも全体の成績を引き上げていた状況は入試直前まで変わりませんでした。算数が僕の強みとなり、安心して苦手科目に時間を費やすことができていました。
もっと早くから国語や社会をやっておけばよかったとは思いません。そうすれば僕は受験勉強を苦痛に思っていたかもしれないからです。大好きな算数を思う存分解いてきた自信から、最後に国語や社会に気持ちを向けられたと思っています。
どんな問題が出題されても安定して好成績がとれる、という科目があったことが、僕が全勝できた要因だと思います。普段の模試と同じく、入試でも終わったらすぐに自己採点をしました。灘中では第一志望校の緊張からか、思うような成績は出せていませんでしたが、2日間気持ちを切らしませんでした。灘中の合格をもらった後も、開成・筑駒と入試が終わると自己採点をし続けましたが、開成は満点、筑駒は1問ミスだけでした。
灘中に進学し数学の授業をとても楽しみにしています。僕にとっての算数は受験のためのものではないので、これからも楽しんで問題を解いていきたいです。