浜学園ではまずマスターコースに集中する。復習テストや公開学力テストを頑張り続け、V1をキープするとよい。僕は5年生から灘中合格特訓(以下「灘合」)を受講し、6年生の日曜志望校別特訓(以下「日特」)ではM灘コースの資格を得た。
「灘合」では灘中の過去問や模試の問題を解く。5年生までの内容をきちんと理解していれば何となくは分かるが、それだけでは難しい問題も多々ある。「一年後、こんな問題が解けるようになるのか?!」と不安だったが、マスターコースや最高レベル特訓をしっかりとこなすことが大切だと常に言われていたので、絶対手を抜かないように毎日課題に取り組んでいた。(僕は最初、東大寺学園に憧れていた。だから選択社会も受講して、そのおかげで開成中の入試にも有利だった。)
「灘合」が終わって「日特」が始まると、理科は暗記、算数も比較的基礎的な問題からなので、少し不安は和らいだ。でも、これで気を抜いていると大変なことになる。秋からは一気に難問化し、これに対応できるかどうかで合否が分かれるからだ。今までの総仕上げなので内容が濃く、宿題の量も増える。短時間で集中して解くのはとても疲れるが、ここでふんばったおかげで11月以降に上位で突き抜けることができたのだと思う。
「灘中の算数には天性の“センス”や“ヒラメキ”が必要だ」とたまに聞くことがある。でも僕は全くそうは思わない。初見の問題に動じないためには、毎日の演習を欠かさず色々な問題に取り組み、多くの経験を積むことが必要だ。その経験で論理的に思考を組み立てれば、自然と正解にたどりつくことができる。
僕は国語が不安だったが、算数と同じく逃げずに読解や語句などの演習をくり返し本番に備えた。
入試当日は緊張で震えるが、そんなときこそ日々の努力が物を言うと今は確信している。
僕は灘中でも浜学園での努力を忘れずに進んでいく。お世話になった講師の先生方、事務局の方々、家族のみんな、本当にありがとうございました。