僕はこの春、灘中に合格しました。この受験を通して強く感じたのは、「復習が大切」ということと、「何よりも過去問が良い教材だ」ということです。
ひとつめの「復習が大切」ということを実感したのは、ゴールデンウィークに大きな失敗をしたからです。僕は、復習をあまりせずにゴールデンウィークを終えてしまいました。そのためすでに学んだはずのことを忘れている場面が多くあり、支障が出てとても後悔しました。今思えば、4・5年のマスターコースで苦手だった範囲、5年の最高レベル特訓など、やり直せることはいくらでもありました。この間に苦手な範囲を網羅しておくと、後の夏期講習などがすごく楽になると思います。
ひとつめの「復習が大切」よりも重要なことは、「過去問が良い教材だ」ということです。それには理由があります。僕は、ずっと国語が得意で理科が最も苦手だったので、模試では常に国語で引っ張ってきました。理科を克服しようと、受験の前は理科の過去問30年分を再度解きまくりました。合計すると4回は解いたと思います。国語の過去問は、ほぼ解きませんでした。本番の入試では、得意の国語は受験者平均を下回り、一方の理科は受験者平均を20点ほど上回りました。
入試問題は過去問を発展させて作る学校が多いと思います。だから過去問を解くということは、入試問題に近い問題を解いているということです。各学校の傾向が分かるという点でも一番いい教材だと思います。
受験生のみなさんには、ゴールデンウィークで苦手分野の穴を埋め、12月と1月は徹底的に過去問をやりこんで最大限のジャンプを実現してほしいと思います。苦手な教科こそ、あなたの伸びしろそのものかもしれません。頑張れ、新6年生!