浜学園の一番良いところは、クラスがたくさんあり自分の力に合った授業を受けられる事です。当たり前だけど、自分と同じような実力の友達と切磋琢磨出来ることは、とても良い結果に繋がります。私は4年生の時にV1クラスで入学し一度も落ちる事なく5年生が終わるかと思っていたら、12月にV2に落ちました。ショックでした。母からは常に「クラスに拘らない事、目的を見失わない事」と言われていましたが、そんな言葉が思い出せないほど落ち込みました。それからは上がって下がってを繰り返す日々。クラスがたくさんある事が苦痛になった時期で、いつも不安と隣り合わせでした。母に、「夏まで堪えたら志望校別になって気持ちは楽になる」と言われ続け、ひたすら前だけを見て日々の課題に取り組む様にしました。V帯は男子が多く、算数はC問がとても難しく単元によっては女子にはとても苦しいものです。そこで、苦手が出来た時は基礎に戻ろうと決めました。そんな時にとても役だったのは5年最高レベル特訓です。速さでつまづいた時も5年最高レベル特訓で復習をして、何故、どこが違ったのかを考えるようにしました。卒塾生の兄にも随分サポートしてもらい、様々な考え方で解けるようになり、最後には得意単元に変わりました。何故違うのかがわからないと間違いは繰り返します。
夏からは志望校別で女子だけの授業が始まると、母の言う通り精神的に楽になる事が出来ました。自分の位置がわかりやすく、不安から自信に変わったときでした。やる事はキリがないように思えますが、先生方が優先順位を的確に伝えてくれるので、自分の力に合った勉強方法で進めていけます。あれもこれもと慌ててはいけません。「大切なのは神戸女学院に合格する勉強で、V1に居ることや復習テストの点数ではない、満点にこだわる時期は終わったんだよ」これも耳にタコが出来るほど母から言われた言葉です。そう言われてもなかなか理解するのは難しかったです。でも本当に時間がなくなってきたので、復習テストや公開学力テストも全てを直すのはやめました。出来るはずの問題を落としたもの、自分が出来るべき問題がどれなのかを考えて直しを絞った結果、とても効率の良い勉強法にやっとたどり着けたと思いました。秋は学校のイベントが続き多忙な日々。11月の公開学力テストで過去最低の偏差値を出してしまい、名誉挽回と意気込んだ神戸女学院中プレ入試で国語が全く出来ず目の前が真っ暗になりました。家族は励ましてくれますが、気持ちは立ち直りません。そんな時にアドバイザーの先生から自信に繋がる言葉をいただき、やっと立ち直りました。結果は心配したような点ではなく、目標を達成出来たものでした。国語はとても悪かったのですが、算数で挽回出来ていたのです。この時が一番辛かったです。しかし、とても良い経験にもなりました。女学院は国語が一番先です。その国語で大失敗しても、取り返す事が出来たという実証を得れたからです。調子の良いまま本番に臨むより良かったと思います。直前特訓では、算数の先生からも「国語頑張って」と言われる日々…。女学院コースの先生方は科目関係なく私の全てを把握していました。いつでも見られている感じです。スピードが遅くいつも時間がなくて最後まで解けない国語に苦しみました。解ける気がしないと思った事もあります。でも先生に必ずスピードは上がるから大丈夫と言われ、入試直前特訓の頃には、本当に解けるようになってきたのです!先生は何年も同じ事を繰り返し、子供の成長を見てこられています。誰よりも信頼できます。1番の近道を知っているのは先生方です。私が志望校に合格出来たのは、先生方のアドバイスを信じ、素直に取り組んだ事だと思います。余計な事はしないでいいのです。難問を解ける必要は無いのです。解くべき問題を間違えてはいけないのです。要らないと言われた授業は取らない、要らないと言われた問題は捨てる覚悟が必要です。勇気の要ることかもしれません。でも見失わないでほしいのは、本当の目標です。目先の意地やプライドで無駄な時間を過ごせるほど時間はありません。どうか先生を信じてください。自分と葛藤しながらも充実した一年を過ごせるように。