僕は算数が苦手で国語、社会が得意でした。最難関を目指す男子の多くが算数が得意と聞きますが、算数が苦手だった僕の経験が誰かの役に立てばと思い体験記を書くことにしました。
入塾したのは3年生の2月、Hクラスからのスタートでした。S、Vとクラスは順調に上がったけれど、Vクラスの算数はとても難しくて最初は授業に全然ついていけませんでした。宿題を2回やる余裕はなかったけれど、ちゃんと自分で納得できるまで考えて残さずやりました。でも成績はなかなか伸びず4、5年生の間は算数偏差値は50台半ばくらいでした。ただ国語は安定していたので、なんとかVクラスには残れました。
5年生からは最高レベル特訓算数も受けました。難しくて宿題も多く、辛いときもありましたが、演習量が増えたからか算数の偏差値は50台後半になってきました。でもこの頃は偏差値60の壁はなかなか越えられませんでした。
そして6年生の春、ようやく志望校を考えるようになって、憧れだった東大寺学園を目指したいと思うようになりました。そのために算数の苦手分野を少しでもなくそうと、春休みは5年生の最高レベル特訓算数の復習を徹底的にやりました。分かるまで何度も解きました。そのおかげか、6年生からは算数の偏差値がなんとか60を超えるようになり、目標だった公開学力テストの100傑にも入り、模試もA判定を取れるようになりました。
しかし、それでも秋から始めた過去問の算数は僕には難しすぎて、4科合計も合格最低点に遠く及ばずかなり焦りました。そこで僕は算数、理科の過去問は20年分、国語、社会は10年分解いて、東大寺学園の問題形式や時間配分に慣れることにしました。
特に算数の分からなかった問題は、星光・東大寺コースの情熱問題集に貼って、先生が「これは合わせたい」とコメントしてくれた問題は、繰り返し解きました。そうするうちに、間違えてはいけない問題とそうでない問題が分かるようになってきて、間違えてはいけない問題は絶対に間違えないという当たり前のことを常に心がけて問題を解くようにしました。
試験当日の朝は、少し緊張したけれど、それまでたくさん頑張ってきた自分を信じて試験に臨みました。こうして僕は合格しました。東大寺学園の合格発表の掲示を見た時は本当に嬉しくてガッツポーズしました。
最難関を目指す人で算数が苦手でも工夫して勉強し、決して諦めないでほしいです。僕は浜学園を信じて、全教科、浜学園のテキストだけ繰り返しやりました。
最後に、お世話係さん、先生、両親、そしていつも僕を応援してくれた妹に、ありがとうと伝えたいです。