ぼくは、6年生になって苦戦したことが二つある。
一つ目は、国語だ。6年生の7月。初めて公開学力テストで国語の偏差値が60を切った。それにつられるように全体の順位も下がった。でも、ぼくはそこで、「たまたまだろう」と甘い気持ちを持っていた。
二つ目は、宿題だ。6年生になり、マスターコースの宿題に加え、日曜志望校別特訓を始めたことで、日曜志望校別特訓の宿題も増え、今まで全てやってきた宿題をやり切ることが難しくなってきていた。マスターコースの宿題は授業の次の日には一通り終わるように取り組んでいたが、日曜志望校別特訓の宿題はついつい後回しになっていた。特に公開学力テストのある週は、公開学力テストの予習・復習があり、ギリギリになって何とか宿題を終わらせることもしばしばあった。そのこともあって、国語の対策を充分にできなかったのかもしれない。そのせいか、次の公開学力テストでも悪い点数をとってしまい、順位は下がってしまった。「これではいけない」と、痛感した。
悩んだ結果、先生の「毎日地道にコツコツすることが大切」という言葉を思い出し、今まで自分のやってきた勉強を振り返った。今まで自分はギリギリになって詰め込んですることが多かったのではないかと考え、次の日曜志望校別特訓までのおよそ2週間で無理なく宿題を完成させるために、早めに取りかかる計画を立て実行した。特に、暗記しなければならない語句や漢字などは早めに取り組み、間違った部分を次の日曜志望校別特訓までに見直しができるようにした。
それから、苦手な国語の長文は、次の授業までに2回解くようにしたり、毎朝していた計算・漢字に加え、国語の長文問題を1問解くようにし始めた。早く起きて、眠い中するのは大変だったけれど、復習テストの点は上がってきていて手応えがあり、続けることができた。10月の公開学力テストでは、良い点を取ることができ、自分のやってきたことに自信を持つことができた。
でも、直前期になると、宿題や補助教材が山のようにあり、宿題をこなすことで精一杯になった。補助教材の量も多く、自分に必要な部分を自分で取捨選択していかなければならなかった。優先順位をつけて、「やらないもの」を決めることには不安もあった。
その一つに“前受け”がある。塾の仲間が受ける“前受け”を自分はしなかったが、その分空いた時間に課題をこなしたり、一つ一つのテストを大切に緊張感を持って取り組んだ。確かに、周りの仲間の話を聞いていると、「自分はこれでいいのだろうか」と焦ったり怖くなった時期もあったが、洛星の受験を“前受け”と思って取り組み、苦手な国語に毎日取り組むことを続けた結果、入試当日は落ち着いて問題に取り組むことができたと思う。
苦手科目を克服するためには、毎日少しずつでも取り組むことが大切だと思う。また、6年生の後半は、国語の先生に家で解いた志望校の過去問を添削してもらい、細かくコメントをいただいて励みになった。
話は変わるが、ぼくはもともと第一志望校を東大寺学園にするか家から自転車で通える洛星にするか迷っていた。しかし、9月ごろ祖母に励まされたことによって、東大寺学園を第一志望校にすることに決めた。
最後に、今までぼくの勉強を支えてくれた浜学園の先生方、事務の方々、そして、家族に感謝の気持ちを伝えたいです。