―僕は5年生の時は成績がよかったのだが、6年になってから成績はどんどん悪くなっていった。そして苦しい夏や秋を超えて直前期といえる時期になった。「M星光・東大寺コース」に入っていたのだが、入試直前特訓は最終的に4組、そして前日特訓は1番下の5組になっていて、星光に合格するなんて夢のようなことだった。だがそこから星光、西大和、東大寺の三冠を取ることができた僕の受験の心得を受験生へ伝えたい―
「逆転合格はある」
よく聞くセリフだと思うかもしれない。でも、諦めてしまっては何もできないのである。絶対に諦めるな。また、逆転合格があるということは、成績が良くても合格に届かないこともあるということだ。絶対に油断するな。
「健康は勉強より大事だ」
受験は基本的に一回勝負だ。勉強はもちろん大切なのだが、本番に体調をくずしてはどうしようもない。浜学園の先生も健康には気をつけろとよく言っているが本当に大切だ。ちなみに僕は毎日10時には寝るように心がけていた。
「テストとテストの間の休憩時間にはとにかく休憩をしろ」
先生は言わないのであまり意識していない人も多いだろう。しかし、これは意外と重要なことだ。なぜならテストが何時間もあると疲れてくるだろう。だが休憩時間にしっかりと休憩できていれば集中力がより長くもつからである。こんな単純な理由だが、これがテストの結果を大きく左右するほど重要だ。僕と同じような「短期集中型」の人には特に意識をしてほしい。テストとテストの間の休憩時間に参考書を読む人は結構いる。それは悪いことではないし、そうして安心できるのならば良いのだが、直前に読んだところがテストに出てくるなんてことはあまり期待はできない。真面目に勉強をしているつもりが、皮肉なことに体力を使っただけということもあるので個人的にはあまりお勧めはしない。特に疲れを感じた時などは思い切って目を閉じて休憩をしてはどうだろう。
この3つのことは志望校が違っても同じではないかと思う。中学受験は大変なことがほとんどだ。でも、受験生よ頑張れ。