僕はそろばんを習っていて、筆算を使わずに暗算で計算ができます。ですから、算数の問題を解く時に計算に時間がかからない分、考える方に時間を使えるので有利なはずでした。ところが、第一志望校の東海中学の算数の入試で1問だけ出題された計算問題を間違えてしまいました。
東海中学の算数の入試問題は問題用紙と答案用紙が分かれていないので、入試後問題ごと回収された後、持ち帰り用として入試問題の新品の用紙が配られました。帰宅後もう一度入試の計算問題を解いてみると、見覚えのない数字が答えとなりました。僕は青ざめ、すぐに入試で絶対にやってはいけないミスを犯したことに気づきました。絶望的な気分でした。
思い返すと、公開学力テストや復習テストなどで計算ミスをしたことはほとんどありませんでした。過去問題を解いていた時も必ず見直しをしていて、計算ミスはありませんでした。ところが、本番では解いている時に、確認しながら解いていたつもりだったので大丈夫だと思い、見直しの時間をとりませんでした。もちろん、真剣に入試に臨んでいましたが、どこかで計算に対して油断していたのかもしれません。僕は夏頃から『計算&小問完全マスター』をやっていませんでした。母には、毎日コツコツ計算をやるように言われていましたが、その時間を他の勉強の時間に充てていて、『計算&小問完全マスター』の第4分冊は新品のまま入試を終えてしまいました。その結果、入試で絶対に落としてはいけない1問目の計算問題を間違えてしまいました。たくさん勉強してきたのに計算ミスで不合格になってしまったらどうしようと思い、コツコツ計算をやらなかったことを反省しました。また、大丈夫だろうと過信したことも良くありませんでした。
僕のような失敗をする人が一人でも減ったらいいと思い、このテーマを体験記のテーマに選びました。みなさん、自信を持つことは良いことですが、過信することなく、謙虚さを忘れずにコツコツと頑張ってください。