【4・5年生】
受験とピアノを両立するために、僕はWeb授業を選択した。浜学園の授業は予想以上に面白く、配信日には飛びつくように受講していた。この頃の公開学力テストは、時々100傑、一度10傑にも入ることができた。
【春】
ピアノを休止し通塾に切り替えた。V1でのスタート、初めての生授業に夢中になると同時に、難問を一瞬で解く友達に憧れ追いつきたいと思うようになった。最高レベル特訓算数の計算テストは、初回6点(25点満点)でショックだった。そこから厳しく時間を測って宿題を2周するようにすると、1カ月後に20点を超えるようになった。
第1回灘中オープンは「C判定」。その後、公開学力テスト50傑~10傑、7冠特訓全合格、開成中オープン「A判定」となったが、第2回灘中オープンは「B判定」で灘中の壁を感じた。このときから「灘中に合格したい。灘中に特化した勉強が必要だ」と思うようになり、ミラクルWebを開始した。
【夏】
40日間気力体力の限界まで勉強した。まさに学園長(現副理事長)の「寝る時間以外は全部勉強」というやつだ。3冠本、夏期講習、マスターコース、日曜志望校別特訓、最高レベル特訓国算理と全て回していかないといけない。睡眠時間6時間が続き、音をあげそうになった時、僕を力づけたのは仲間だった。目の下にクマを作りながら必死に勉強している仲間の姿を見たら、僕も頑張らなければと力が湧いてきた。
ちなみに3冠本の社会は良問で歴史の知識が固まった。
【秋】
9月から灘の過去問を開始し、9~11月の灘中入試練習は3回とも「合格」だった。しかし、秋にスランプに陥り、また疲れと緊張のためお腹を壊すことが増えた。11月下旬の東海中プレは、最悪の体調で不満足な点数を取ったことが悔しくて体調管理をするようになった。スランプは、アドバイザーの先生方の言葉を信じて、がむしゃらに勉強することで少しずつ解消していった。
【冬】
本命校の受験に向けて「前受け」が大事だとわかっていた。初戦に選んだ海陽中等教育学校特別給費は、良い緊張感で楽しく受験できた。年末年始の灘中入試練習「合格」、灘中プレ入試「A判定」となり、秋からの灘中模試5回全て「合格」で入試本番に臨むことができた。灘中本番では、最も自信のあった2日目国語で過去最低点を叩き出し受験の怖さを思い知った。
関西入試後、ようやく本命の東海中の過去問に取り組んだ。灘中国語2日目の反省から、桜蔭、開成、麻布、海城、聖光学院など関東の過去問を20日間でやり尽くし国語の記述に備えた。結果、東海中学を特別奨学生で合格することができた。
【最後に】
危ういこともあったが、自分を信じて最後の一瞬まで勉強し目標を達成できた。それは浜学園で素晴らしい先生方の下、仲間と共に学力・精神力を鍛えたからだと思っている。
僕は、浜学園が大好きだ。
浜学園の先生方、事務員さん、3年間ありがとうございました。