繰り返すこと。それが、私が一番大切にしていたことだった。
私は、4年生の2月に浜学園に入塾した。他の多くの受験生よりも入塾が遅いと自覚していたので、他の人の2倍3倍勉強をして追いつこうと思っていた。そこで私は宿題に目をつけた。1回目ではなかなか定着しない理科や社会の語句。1回目は全く解けない算数の問題。でも、2回目はどうだろう。3回目は…。基本的に、2回目は1回目で解けた問題も全てやり直し、3回目以降は間違えた問題のみを解くようにした。苦手な単元では4回繰り返した。すると、復習テストで80点以上とれるようになり、公開学力テストテストの成績も右肩上がり。クラスも順調に上がっていき、絶好調かのようにみえた。
しかし、数か月もすればせっかく覚えた語句も忘れてしまう。社会の成績が伸び悩んだ。何か対策を講じなければ…。そこで思い浮かんだのは、やはり繰り返すことだった。「復習テスト」は、各単元の最重要問題をまとめてあるもの。これをやり直し、再び語句を覚え直した。この成果が出たのか、社会の成績がだんだん向上してきて5年生を終えた。
6年生になると、上位クラスにいることがきつくなった。もともと得意だった国語で平均偏差値を上げていたのだが、それにも限界がある。得意な国語で苦手な算数をカバーしきれなくなったのだ。クラスは下がったが、私の目標は上位クラスをキープすることではない。気を取り直し、今度は理科にも力を入れようと思った。先生から勧められた「暗記テキスト」をやり始めた。そして、算数。ゴールデンウイークは先生の指定したB問題を解き直した。それからしばらくして、ついに受験の天王山の夏休みがやってきた。直前に決起集会があり、私はやる気満々になっていた。塾でもらった「学習計画表」にその日のタイムスケジュールを書き、それに沿って勉強する。浜学園に行くのが唯一の楽しみというくらい塾以外は家に引きこもっていた。集中力が切れたらお菓子を食べてリフレッシュ。この時期は、宿題の繰り返し以外にも手を出した。算数は6年生の「復習テスト」を全問解き直し、理科に至っては6年生の「マスターコースの理科」、「ファイナルアプローチ」のレベル1~3まで全問解き直した。
夏休みが終わり本格的な受験シーズンに入った。日曜志望校別特訓は日曜錬成特訓同様、算数と理科のみを受講して宿題にかける時間を増やした。ここでもマスターコースと同じように宿題を繰り返した。
直前期。算数に不安が残っていた私は6年生の「演習教材」の全てのB問題を解き直すことにした。そこで間違えた問題は2回目3回目4回目と、間違えなくなるまで繰り返した。理科の「暗記テキスト」は南山女子の受験までに5回繰り返した。最後はやることがなくなり、「演習プリント」の解き直しや社会の「復習テスト」の解き直しも行い、万全の態勢で受験に臨んだ。
結果は見事合格。2年間の繰り返し勉強法の成果が出たのだ。