私の受験勉強での一番の思い出は、とある算数科の先生との出会いです。その先生には言葉にできないほど感謝しています。私の算数を救い、四天王寺中合格へと導いてくださいました。これからその運命の出会いの一部始終をお話しします。
それは私が6年生の夏でした。呑気な私は何とかなるだろうと高をくくっていました。が、とある模試の結果が返ってきたとたん「このままではいけない」と焦り始めました。算数が絶望的に悪かったのです。そこで教育相談を受けることにしました。その時に相談に乗ってくださったのがその先生でした。先生にまず言われたことは直しノートを作ることでした。帰って私は早速直しノートを作ってみることにしました。宿題で間違えたところを直し、復習テストで間違えたところを直し、できたら先生に提出する。たったそれだけのことだけれど、算数の成績が上がっていることが自分でも分かりました。特に月に一度ある全塾生が受ける公開学力テストは、成績が上がっていることが目に見えるのでもっと頑張ろうというやる気に繋がりました。また、直しノートには毎回先生からのコメントがありました。それが交換日記のようで、いつも読むことを楽しみにしていました。それから積極的に質問をするようにもしました。しかし、算数科の先生方はみんな忙しく、質問する人も多いためできないこともありました。そんな時にも直しノートは活躍しました。分からないことを書いて提出すると、先生がそれに応えてくださいました。
こうして迎えた受験当日。私は先生との直しノート4冊を持って四天王寺中学校へと向かいました。四天王寺中学校の前にはたくさんの先生方の姿がありました。先生方から声をかけていただき、緊張することもなく受験会場へと入っていきました。中では直しノートを眺めつつ心を落ち着かせていました。その後も順調に各中学校の試験を受けていきました。そしてついにやって来た四天王寺中学校合格発表の日。私は朝から吐きそうでした。スクリーンに映し出されたたくさんの番号から自分の受験番号を見つけた瞬間、飛び上がるほど嬉しかったです。
最後になりましたが、これまでお世話になった先生方、色々な場面で支えてくれた家族、共に勉強を頑張った友達、本当にたくさんの人に支えてもらい、合格を手にすることができました。私を支えてくださった全ての人に感謝しています。本当にありがとうございました。