ぼくの入試は二敗から始まりました。第一志望の灘中学校と第三志望の洛南高附属中学校に落ちたのです。前受けの北嶺(特待)や愛光、その他2つの学校から合格をいただいていたのですが、この二敗を経験して、ぼくの精神は崩壊寸前でした。ぼくに残された希望は洛星中学校、ただ一つでした。
洛星中の後期入試当日、駅に着くと円町教室で先生たちがぼくをはげましてくれました。洛星中に着くと同じ教室で勉強していた友達もいて、すごく元気をもらいました。そしていよいよ入試本番、これまで浜学園でつちかった力をすべて出し切るつもりで全力で取り組みました。泣いても笑ってもこれでぼくの中学受験は終わるのだと思い、やり切ったつもりでしたが、合格発表までの時間がとても長く感じられました。その2日後、合格発表の日、家族みんなで集まって「合格」の字を見た時は涙が出そうなほどうれしかったです。2月に亡くなった祖父にも電話で報告し、すごく喜んでもらいました。「洛星でがんばってな」と言ってくれたじいちゃんの言葉を忘れず、4月からの6年間を洛星で過ごしていこうと思います。
この経験から、これから受験をひかえている人たちに一言伝えたいと思います。
― 中学受験はつらく、厳しいものです。でも、それはどこにも合格できないと言っているわけではありません。失敗しても失敗しても、あきらめずに立ち上がれば、必ず得るものがあります。だから、みなさんも最後まであきらめずに全力をつくしてください。浜学園の先生も、学校の先生も家族も、きっとそれを願ってくれています。―
最後になりましたが、今までぼくを支えてくださった浜学園の先生方、お世話係さん、事務の方々、本当にありがとうございました。