ぼくが受験勉強で学んだことは、日々の努力と常に上を目指し続けることの大切さです。
ぼくは小5の時に浜学園に入塾して、S2クラスからのスタートでした。その頃は受験本番のことは意識せずに、公開学力テストをひと月ずつこなす、という感じでした。それでも、5月末でS1に上がりました。
小6になり、祖父の母校である甲陽学院中学校を志望校として、8月から日曜志望校別特訓に入りました。しかし、秋の合否判定学力テストでA判定を取ったこともあり、マスターコースの勉強がおろそかになって公開学力テストが伸び悩んでしまいました。
このような事態は、日々の努力を忘れてしまったことと、最難関を目指すVクラスに入っていなかったことに原因があった、とぼくは思います。例えば、算数では毎朝計算テキストをこなし、Vクラスの宿題であるB・C問題を解いて問題の処理能力を高めれば、このようなことにならなかったと思います。最難関を目指してこの合格体験記を読んでいる人たちには、Vクラスに早期に入ることと、宿題をきちんとこなすことをお勧めします。
入試直前特訓では、志望校を変えずに甲陽コースに入り、先生方に勉強のポイントを教えてもらったりして支えていただきました。しかし、ぼくは本番で甲陽と他の併願校に落ちてしまいました。合格発表の会場まで一緒に来てくれた母に、「自分の番号がない」と言わなければならなかったことは、言葉では言い表せない程苦しいことでした。そんな時に、甲陽コースの算数の先生に洛星中の後期日程などを紹介してもらい、「これまで頑張ってきた勉強が活かせる」と励ましていただきました。洛星中の後期日程は倍率が高いので、父母の心配する意見もありましたが、ぼくは今まで頑張ってきたことを信じてその試験を受けることにしました。当日の算数では、式を整理するように心がけ、国語の記述もわかりやすく書くようにしました。
洛星中の合格の知らせを受けたのは、大阪教育大附属池田中の一次試験から帰ってからでした。その幸せは、これまで生きてきて一番でした。たくさんの修羅場をくぐり抜けたからこその気持ちだと思います。
ここまで自分に様々なことを教えてくださった先生方や同級生、支えてくれた家族に感謝します。本当にありがとうございました。