それは決して平坦な道ではありませんでした。僕は4年生の夏期講習から浜学園に入りました。5年生の時、浜学園のイベントで初めて洛星中学を見学しました。図書館にたくさんの種類の本があって、「絶対にここに行きたい」と思って第一志望に決めました。しかし、僕は国語は得意でしたが算数がものすごく苦手で、だんだん順位が落ちてきて、6年生になる直前にSクラスに落ちてしまいました。夏休みからは授業がない日も毎日自習室に通って質問したり、自分でも算数や理科を重点的に復習したりして、なんとか洛星中学はA判定のまま受験本番を迎えました。
入試1日目、ものすごく緊張しながら洛星中学のミニ講義会場に入ると、洛南・洛星コースの先生や一緒に勉強を頑張ってきた友達がたくさんいて、少し緊張が和らぎました。全教科、時間に余裕を持たせ、できる限り頑張りましたが、その結果は不合格でした。僕は「世界が終わったか」と思って、もうこれ以上一滴も涙が出てこないほど泣きました。お父さんやお母さんがかけてくれる言葉も全く頭に入ってきませんでした。そんな時にかかってきた「おやすみコール」に僕の心は救われました。先生の声を聞いているうちに心が落ち着いてきて、勉強を再開できました。でも、僕の悪いくせで、勉強に集中できず、関係のない本を読んだり、他のことをしたりしてしまいました。今思うと、自分の心の弱さが情けないです。
入試3日目、洛南に気持ちを切り替えて受験しました。泣きすぎて悪い物が流れたのか、「おやすみコール」があったからか、すっきりとした気持ちで受けられました。洛南は洛星前期よりも難しいので、次の日に清風も受けることにしました。前受けで北嶺に合格していましたが、僕は本当に北海道に行くのだろうか、寮生活をするのだろうか…そう思って必死に受けた清風は、プレミアムで合格することができました。
そしていよいよ洛星後期、すでに清風に合格していたこともあって、前期の時と違って緊張はほとんどなく、自分の力を最大限出し切ることができました。その結果、前期よりも難しいはずの後期で合格することができました。
僕がこの受験を通じて学んだことは、あきらめないこと、合格すると自分を信じること、まわりの人への感謝です。お世話になった先生方、お世話係や事務の方々、ずっと支えてくれた両親、絶対に受かろうと誓い合った仲間、ありがとうございました。浜学園に通っていて本当に良かったです。