僕は3年生から浜学園に通い始め、4年生からは算数の最高レベル特訓を受け、6年生に入った頃には、甲陽学院への進学を希望していました。
僕は、算数はめちゃくちゃ得意だったのですが、国語はあり得ないくらいダメで、公開学力テストでも偏差値50を超えたことはほとんどありませんでした。
そこで、6年生の10月頃、志望校を六甲学院に変え、六甲コースに通うようになり、11月からは、六甲学院の過去問を解くアップグレード特訓も受けました。すると、それまで最高レベル特訓で積み上げてきた算数の力を発揮することができたのと、六甲コースの算数が僕に合っていたこともあり、ルート六甲というプレ試験では、3回目でA判定を取ることができました。しかし、公開学力テストはさっぱりダメで、得意の算数でもつまらないミスを重ねたことで点を稼ぐことができず、10月以降の公開学力テストでは3科目総合偏差値が50を超えたことは一度もありませんでした。
こんな成績では六甲学院に合格することなど無理じゃないか、志望校をもっと下の学校に落とした方がいいのではないかと悩み始めました。でも、僕のアドバイザーだった先生が、「算数の簡単な問題でミスをするけれど、難しい問題で正解して点を稼ぐという傾向があるので、志望校を落としたところで良い結果につながるとは思えない、本気でやれば合格できるから六甲学院を目指すべきだ」とアドバイスしてくれました。
そこで、僕は、志望校を六甲学院に決め、得意の算数を伸ばすことだけでなく、苦手な国語で少しでも良い点が取れるよう努力しました。僕は、説明文より物語文の方が得意でしたので、試験では物語文から解くようにし、漢字や語句などの知識面を必死にやりました。
僕は、本番を2週間前に控えた最後のルート六甲ではB判定に終わってしまいましたが、気持ちを切り替えて年明けの入試直前特訓に臨みました。入試直前特訓では、上から2番目のクラスに入ることができましたが、その中では真ん中くらいの成績でした。僕は、合格できる自信が持てなかったのですが、甲陽学院を諦めて六甲学院に志望校を変えた以上、絶対に合格したいと思って、ついに本番を迎えました。
試験会場に着くと、僕は、激励に来てくださったアドバイザーの先生のところへ行き、「いつもどおりにしたら絶対に受かるから、いつもどおりにやれ」という最後のアドバイスをもらいました。僕は、この言葉で緊張が解け、よし、頑張ろうという気持ちになれました。
本番の国語では、確実に点の取れるものから解いていくというスタイルを守り、漢字、物語文、説明文の順番で解いていきました。得意の算数では、つまらないミスをしないよう気を付けて解いたのですが、試験終了10分前に全て解き終わったので計算問題をもう一度解き直したり、いつも以上に丁寧にやりました。ここまでは順調で、特に算数は高得点を取れたという手ごたえがあったのですが、最後の理科はかなり難しく、問題を解きながらものすごく焦りました。でも、諦めたら終わりだと思い、わからなくても必死に考えて答えを出し、少しでも空欄を減らすように努力しました。
僕は、理科の出来が悪かったので、自分だけできなかったのかもしれない、もしかすると落ちたかもしれないという気持ちになってきて、内心かなり落ち込んでしまいました。でも、次の日には淳心学院の試験が控えていたので、終わった試験のことはいったん忘れて、翌日の受験に臨みました。その結果、六甲学院も淳心学院も合格することができたので、本当にうれしかったです。
この合格という結果は、僕1人だけの努力ではなく、アドバイザーの先生をはじめとする浜学園の先生のおかげだと思います。浜学園で教えてもらったことを活かして、これから始まる六甲学院での6年間を大切に過ごしていこうと思います。