僕は、6年生になってからずっと調子が悪かった。というよりは、僕が良くしようとしなかっただけかもしれない。公開学力テストや合否判定学力テストでは40台後半から50台前半をウロウロしていた。そんな僕に、ついに転機が訪れた。
11月のある日、国語の復習テストで100点をとった。99点の子や98点の子もいたが、僕は100点だった。その日から、「僕はツイてる」「僕ならいける」と思うようになった。しかしその月の順位は6位と思ったより高くなかった。でも、「僕はツイてる」「僕はやればできる」と思いこみ続けた。
そしてそのまま12月になった。国語はもともと点がとれるうえ、理科ものびてきた。といっても理科はせいぜいベスト1に1回入っただけで、あとは平均点以下だった。それでも自分からしたらいい方だと思う。
12月の公開学力テスト、最終なので少しがんばろうと考えていた。なので土曜日の朝から勉強した。だから、当日もあまり緊張しなかった。
そして、結果が返ってきた。そしたら偏差値が56あった。うれしかった。やっぱり努力してよかったと思った。この調子でがんばろうと思い、実際がんばった。そしたら、12月のマスターコース選択社会の順位が1位になった。これには僕をふくめて、家族のみんなが喜んだ。
冬休みに入り、僕は千里中央教室のRDコースで勉強した。12月の成績で自信がついたのでそのままがんばることができた。国語では何回かベストにも入ったし、理科や算数もそれなりに点がとれるようになった。
僕が受験勉強を通して思ったことは、何か1回いいことがあれば、その先もずっと努力できるということだ。根性のようなもので高得点を1回とればいい。