僕が中学受験を決めたのは4年生の秋。5年生で入塾した僕は他のみんなより遅いスタートだったと思う。5才までアメリカで過ごした僕は、帰国後インターナショナルスクールに通っていたため日本の勉強は全くしたことがなかった。マイナスからスタートした僕にとって、志望校合格への道のりはとても長いものだった。偏差値という言葉も知らなかった僕は公開学力テストで苦戦。そのうち徐々に成績も上がってくるだろうと思いながら、授業の復習やテスト直しをコツコツがんばった。でも大変なことばかりではなく、どの教科も授業は楽しく、はじめて習うことばかりで新鮮で友達もたくさんできた。友達と励まし合いながらがんばって、5年生の終わりにSクラスに上がった時はとてもうれしかった。
しかし6年生になると、増えた宿題をこなすのと学校の両立が難しくなり、クラスも下がってしまった。その後、夏期講習から日曜志望校別特訓、冬休みの入試直前特訓までとにかく必死に自分のできる限りの努力を重ねた。思うように成績が上がらず不安な僕に先生方が次のように言ってくれた。「いつも前向きに努力を積み重ねること」。そして「千里の道も一歩から」。それから急に成績が上がることはなかったけれど、少しずつだが志望校の合格点に近づいていることを自分でも感じた。
入試当日も学校の前で先生から応援の言葉をもらい、僕は全力で試験にのぞんだ。テストは難しかったけれど、自分なりにやり切った達成感はあった。そして志望校合格がもらえた時は本当にうれしかった。
中学受験を通して学んだことは、成績が悪い時も苦しい時も常に前向きに努力を続けること。そうすれば遠い先にある目標も達成することができるということだ。僕は先生からもらった言葉を忘れずにこれからもがんばっていこうと思う。
最後に、僕を応援し、支えてくれた先生、塾の皆さん、そして僕の家族に「ありがとう」とお礼を言いたい。