僕は受験した4校すべてに合格することができました。喜びもありますが、この1年を振り返ると、季節ごとに違う種類の「苦しみ」があったなと強く感じています。
春、6年生になったばかりの頃は、正直まだ実感がありませんでした。「あと1年」というよりは「来年受験するんだな」という他人事のような感覚です。塾には通っていましたが、言われた宿題をこなし、復習をするという「最低限」のことしかできていませんでした。本気になれていなかった時期です。
一番苦しかったのは夏でした。夏期講習が始まり、塾にいる時間が圧倒的に長くなりました。しかし、入試本番まではまだ5ヶ月近くあります。ゴールが見えないのに、目の前の勉強量は増える。「もうすぐだから頑張ろう」という気力と、やらなければならない量のバランスが取れず、気持ちが追いつかないのが辛かったです。成績も横ばいで、ただ耐えるだけの時期でした。
秋になると学校行事が忙しくなりました。運動会や音楽会など、最高学年としての役割も多く、つい学校行事を優先していました。塾の宿題の量は変わらないのに、時間がなくて重荷に感じました。しかし、この時期に大きな転機がありました。10月から西大寺教室での日曜志望校別特訓に参加するようになったことです。学園前教室とは違う、他教室から集まったライバルたちの真剣な空気や、より実践的な授業に触れ、ようやく「受験生」としてのスイッチが入りました。
そして冬。12月の終わり頃から急に緊張感が増しました。塾の先生の指導も「学力を上げる」から「点数を取る」ための具体的なテクニックに変わり、教室全体がピリピリし始めました。もう後戻りできないプレッシャーとの戦いでした。
こうして迎えた入試本番。驚いたことに、試験問題が思ったよりも簡単に感じました。浜学園の公開学力テストで東大寺学園や灘のレベルの難問に揉まれ続けてきたおかげで、難しい問題に対する「耐性」がついていたのです。本命の奈良女子大学附属の試験は記述式で浜学園で受け慣れていたテストとは違ってすこし戸惑いましたが、問題が難しかったわけではありませんでした。
春夏秋冬、それぞれの時期に苦しみはありましたが、あの日々があったからこそ、本番で実力を出し切れたのだと今は感謝しています。
