「兄と同じ中学校は何か嫌だなぁ」この一言で僕の受験は一層大変になりました。こう言ったのは12月の半ばで、本来なら受験校を決めて出願するタイミングでした。きっと両親は兄と同じ中学校をと考えていただろうし、僕もそうなるなと思っていました。でも受験を目前にして奈良女子大学附属中等教育学校に行きたいと気付きました。「僕、女子大附属中受けたい」伯父さんの母校で『とても楽しい学校だった』と、聞いたからです。本来なら、早くから対策しなくてはならない中学校です。塾の模擬面接は、他の私学を受ける気でしたから参加しませんでした。それでも両親は一から受験校調整をしてくれました。あと一ヶ月で、どこまで出来るかな?と、自分で決めたことではあるけど不安でいっぱいになりました。僕は、復習テストでは、ベストをとれるのに、公開学力テスト・合否判定学力テストなどのテストではいつも良い結果が出せなかったからです。過去問にチャレンジすると、やっぱり普通のテストとは全く違い、記述式で解答しなくてはなりませんでした。僕は、記述が苦手だったので、6年の春から記述力養成講座を受けました。この講座を受けておいて本当によかったと思いました。習った事をここで生かせると思って過去問の問題を解きました。入試が終わって学校の友達が続々と志望校に受かっていく中で、僕の発表は少し先なのでうらやましかったです。合格発表の日は家族みんなで見に行きました。それまで、僕はテストの都合で合否の結果はWebや両親に見に行ってもらっていたので、この日、初めて合格発表を見に行きました。行き道で合格者が持っている大きな封筒が目に入ってきます。看板の前に近づくと、吐きそうになるぐらい緊張しながら番号を探しました。「あった!!僕の番号や!!」僕は自分で決めた志望校に合格できました。吐き気も吹き飛んでしまいました。帰り道は薄紫色の封筒を大切にかかえながら「これは誰でももらえるものではない。塾で2年間頑張ったから手に入ったんだ」と思いました。こうして、合格体験記を書くことができたのは、塾の先生方、僕の希望を聞いてくれた家族の支えがあったからです。感謝しかありません。志望校決定が遅くて大変だったけど憧れの学校に合格できて本当に良かったです。これからは中学校生活を頑張ります。