私は小学6年生の時に浜学園に入塾しました。つまり私は1年間しか塾に通っていません。最初は、周りの人達が小学校5年生までの間に小学校の単元の勉強は終わっていたので、みんなのいるスタート地点に立つのに人一倍頑張らなくてはならなくて大変でした。
その後、塾での勉強にどんどん慣れていくと、先生の授業に集中できるようになりました。国語の先生が家での時間の使い方を教えてくれたり、算数の先生がその単元に合った面白いお話を聞かせてくれたり、理科の先生がどこがこの単元の中で重要なのかを分かりやすく説明してくれたりと、先生の話を聞けば聞くほど授業が楽しくなっていきました。
私には兄が2人いて、2人とも以前浜学園で学び、私が志望する中学校に通っていたので、勉強方法など色々なアドバイスをくれました。また、両親は兄2人の受験を見ていて気付いたことなどを色々教えてくれました。そして私は家族みんながくれた言葉がきっかけで「私はお兄ちゃんに負けないぞ」と思うことができるようになりました。それは「他の人にできて自分にできないことなんてない!」という言葉でした。この言葉には大きな影響を与えられ、以前の私と気持ちが変わりました。
夏になると、夏期講習があり、マスターコースと夏期講習の両方から宿題が出るので、学校が休みでも塾の宿題に追われ続けていました。秋になると学校の行事が一気に増えるのと同時に塾の問題も難しくなっていきました。私は6年生からのスタートだったので、日曜志望校別特訓はこの時まだ受けていませんでしたが、それでも塾と学校の両立が大変でした。
その後、マスターコースと一緒に日曜志望校別特訓を受けるようになり、一週間の中で平日はマスターコースと その宿題、土曜日も塾の宿題、日曜日は朝から日曜志望校別特訓なので、一週間の予定はすべて勉強でいっぱいいっぱいでした。そしてお正月の三が日が過ぎた後、入試直前特訓PART2が始まり、周りの人達の雰囲気も変わってきました。残りの時間を有効に使うために、「今、自分が何をすればいいのか」を考えて行動しなければならないと思いました。
そして、入試日、本番。朝早く起きて頭がクラクラする中、試験会場に両親と一緒に向かいました。眠気を覚ますために酸っぱいものも飲みました。試験会場の教室で「はじめ!」を合図に一斉に紙を開ける音が聞こえました。緊張感の中、持てる力を出し切りたいと一生懸命頑張りました。「やめ!」その言葉の後には会場が静まり返りました。それでも、緊張感は張りつめられたままでした。その後の昼食の間も緊張感がとれないまま、その日の午後の前期Bの入試も受けました。
緊張感が解けたのは、次の日の試験会場から帰る車の中でした。母のスマホで昨日の第一志望校の合否を見ました。その時、一気に心が舞い上がりました。そこには『合格』という文字が前期A、B両方にありました。受験勉強中は楽しいというよりもしんどい方が多かったけれど、これまであきらめずに頑張ってきて良かったと本当に思いました。そして同時に、これは自分の力だけでなく、家族や塾の先生の支えがあったからだと思いました。今、家族には本当に感謝しています。