私が受験で一番苦労したのは、集中力が続かず、なかなかやる気が出ないまま、成功する未来よりも失敗する未来の方が鮮明に浮かんできたことでした。
その時、苦痛を紛らわせた方法がありますので、その2つを紹介します。
1つ目は「悩んでいても受験の日は来る。終わらない受験はないからできる範囲でやろう」と考えることです。この考え方をすることで受験のカウントダウンに怯えることなく試験に臨むことができました。
2つ目は「受験が終わったらやりたいことリスト」を作って、終わった後の喜びを想像することです。終わった後のご褒美が楽しみになりものすごくやる気が出ます。しかし私は、受験が近くになるとだんだん成績が下がり、自分が落ちるのかもしれないと不安になりました。そのため、今までたまってきた受験への不満が限界に達し、家族、特におばあちゃんと叔父さんにとても迷惑をかけました。
そこで私の不安を和らげるため、毎朝祖母と祖父と私でご先祖様のお墓参りに行くことになりました。どうして今までやる気を出せなかったのだろうと悔やみました。お墓参りを続けたことにより、不思議と自信が持てたように思います。
私は12月から過去問を本格的に解き始めました。しかし漢字が全く解けないうえに奈良学園登美ヶ丘の算数の過去問は難しく、入試への危機感を覚えました。
また、過去問と同じくらい気をつけたのが体調管理と早寝早起きです。体調管理は、入試に体調を崩すと今までの力が十分に発揮できなくなるため。早寝早起きは、第一志望の入試は朝が多く朝型人間になると脳がさえるため。「過去問」「体調管理」「早寝早起き」を徹底することをお勧めします。
入試当日、私は全く緊張しませんでした。浜学園の先生がいつも通りの顔で応援してくれたからだと思います。志望校の校門前で先生方が配ってくれた「入試対策ミニ講義」も心強かったです。そこに書かれていたことがいくつか出ていたので試験問題が簡単に感じました。一番得意な国語は思ったほど解けませんでしたが、一か月前に覚えた受験対策の漢字が2つ出たので「勉強しておいてよかった」という安心感の方が強かったです。
最後の試験であるB日程を終えた帰り道に、A日程試験合格の結果を聞いて、涙が出るぐらい嬉しかったです。受けたすべての入試が合格でした。その時感じたことが3つあります。
1つは合格した喜び。2つ目は合格を喜んでくれた家族への感謝。3つ目は、今まで合格体験記を書いた人たちがおっしゃっていた「受験や色々な困難を乗り越えた人こそわかる、努力を重ねた後には、必ず良い結果が現れる」ということです。
最後に、私が合格できたのは「私を見守ってくださっているご先祖様」、「第一志望奈良学園登美ヶ丘中合格の夢を叶えてくれた、浜学園のお世話係さん、事務の方、諸先生方」そして、「わがままを言い続けてきた私を、厳しくも優しく、誰よりも大切に育ててくれた家族」のおかげです。私の合格のために助けてくれた人たちへ、本当にありがとうございました。