僕が厳しい受験勉強の中で最も苦戦したのは理科だ。とてつもなく僕は理科が苦手で、入学試験の3科(国・算・理)を(国・算・社)にしてほしい!と理科の復習テストの点数を見て何度も思った。
そんな大の苦手な理科でちょっぴり自信を持たせてくれたのは、浜学園の先生のおかげだと思う。
授業が終わった後、モーメント計算や化学の比例式を僕が分かるまで教えてくれた。そんな理科の先生にはとても感謝している。
話は変わるが、題名にもなっている「合格より大切なもの」って何だろうと思っている人も多いと思う。それは、父が僕に言ってくれた「ある言葉」だ。
元日に受けた洛星中プレ入試の結果がものすごく悪く、「あと十日余りでどうすればいいんだろう」と落ち込んでいた時に父はこう言ってくれた。
「洛星の入試本番では全力でやって、それで落ちたのならしょうがない」
この言葉に僕は号泣してしまった。父に「全力でやってこい」と言われ、どん底だったその気持ちが少し軽くなった。
本番では前期も後期も全力でやった。後期では、マスターコースや入試直前特訓PART1、PART2でいつも教わっていた先生が気軽に話しかけてきてくれたので、とても嬉しかった。しかし、洛星は残念な結果となり、最終的には、合格をもらえていた東山中学校に進学することとなった。
今後の受験でも「全力」で問題にぶつかっていきたいと思う。父が僕に言ってくれた言葉は生涯絶対に忘れない。そう思うことができたのが僕の「中学入試」だ。