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中学受験ニュース

2025年9月21日、大阪・関西万博で開催された、浜学園主催の教育イベントレポート第2回です。
前回のレポートはこちらから

第2部:トークショー「教育の未来地図」

 第1部の子ども落語に続いて、第2部は未来の教育を考えるトークショーです。桂福丸氏をファシリテーターに迎え、各分野の専門家が「脳」「光」「建築」という多角的な視点から、未来の学習や学習環境について語りました。

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脳機能で解明する「知・情・意」

 最初の登壇者は、京都大学医学研究科附属高次脳機能総合研究センター・センター長の花川隆氏。花川氏は「知(考えることや知識を得ること)」「情(感情をコントロールすること)」「意(意思決定をしてやりぬくこと)」という、哲学者のカントが提唱した「心の3つの技能」を例に、脳の働きを分かりやすく解説。知能だけでなく、感情や意志も脳の特定の場所と密接に関わっていることが、脳科学の進歩によって解明されてきたと語ります。

人間らしい心の機能「恕」

  プロジェクターに赤や黄色などの記号が動く動画が映され、これを見てどう思うかを子どもたちに問いかけました。

真剣に考える子どもたちの中で、まっすぐに手を上げたお子さんが、記号の動きと人間関係の複雑さを結び付けて答えました。

花川氏の「大正解です。それを感じてほしかったのです」という言葉に、会場からも大きな拍手が。
「記号が動いているだけですが、この動きから、一つの記号だけが取り残されているように思い『かわいそう』ということを読み取れたわけです。そういうものを社会的知性と言い、私は『恕(じょ)』と名付けました。許したり、気配りをしたりするという心の機能のことです。」

花川氏は、「知・情・意」に加え「恕」という人間らしい心の機能をバランスよく育てていくことが大切であると説いています。

脳は自分で鍛えられる

 また、「やり抜く力」は生まれつきのものではなく、自分で鍛えられると解説しました。例えば、3ヶ月間の英語集中特訓で、英語を司る脳の部位が発達したというデータを示し、特定の能力が努力によって向上することを証明。ピアノやプログラミングなど、どんな分野でも「物事をやり抜く」という経験を重ねると発達する場所があるとのことでした。

大きな目標を立てることも大切ですが、それを細かく分け、毎週達成していくこと。この積み重ねが「やり抜く力」を育み、脳を鍛えることにつながります。

そして、最近の研究では「未来のことを考える」という行為が、この「やり抜く力」を司る脳の場所を活性化させることがわかってきたそうです。

花川氏は、「2050年にどうなっていたいか、どんな自分になりたいか、自分の未来を自分でデザインしていきましょう」と子どもたちにメッセージを送りました。

ボーイング社 小野敏雄氏が語る、光と学習の意外な関係


 次に、ボーイング・ジャパン ポートフォリオマネージャーの小野敏雄氏が「究極の学習空間とは」をテーマに登壇。ご自身も浜学園の卒塾生である小野氏は、将来の宇宙空間での生活に必要な照明技術の重要性について言及し、今回はその専門知識を活かした「光」が学習に与える影響について、大変興味深いお話をしてくださいました。

小野氏は、これまでの知見を元に、太陽の光、つまり自然光が人間の心身に与える良い影響について解説。その視点から、学習環境における理想的な光(照明)について言及しました。

人工の光と自然の光、その違いは?

 スライドに、光を構成する7色のグラフが映し出され、自然光のバランスの取れたグラフに対し、人工の光は青い光が強すぎることを示しました。小野氏は、紫外線などの強い光が肌を痛めるように、この強い青い光も人間の身体に悪影響を及ぼす可能性があると説明しました。

そのような人工光のもとでの長時間勉強は、ストレスがかかる状況であることがわかりますね。

だからこそ、自然光を模したLED照明が大切であり、学習環境の照明を改善することで得られる効果は大きいのです。

未来の教室には、研究から得られた知見が取り入れられ、子どもたちは快適で集中しやすい学習環境で学べるようになっていくでしょう。

光が教えてくれること

 「光の速度は知ってる?」
小野氏が会場の子どもたちに問いかけると、「秒速30万キロ!」と即座に答えが返ってきました。会場がどよめく中、小野氏は、「光は波と粒子の性質を両方兼ね備えた唯一の物質であり、宇宙を計測する単位としても使われています。光について学ぶことは、それだけで私たちの視野を広げてくれるのです」と教えてくれました。

松本隆博氏が語る「学習環境と自然」のつながり

 続いて、住宅・不動産業界でご活躍の株式会社PerfectUnit 代表取締役社長 松本隆博氏が登壇。
松本氏は「人工的に作れるものには限界がある」と指摘しています。かつては、子どもたちが田んぼや屋外で自然に触れ合う機会が多かったものの、都市化が進んだ現代では、そうした機会が減っていることについて触れ、教育環境に自然の要素を取り入れると同時に、親ができることとして、子どもを自然と触れさせる大切さが語られたことが印象的でした。

松本氏の講演は、最新の技術を駆使した快適な学習環境を整えることと、自然とのつながりを大切にすることの両方を考えさせてくれるお話でした。

浜学園 代表取締役社長が語る、未来の教育に必要な「非認知スキル」

 最後に、浜学園 代表取締役社長 竹森勝俊が登壇。
「どうしたら、子どもが飽きないように話を聞いてくれるか?」という質問を子どもたちに投げかけると、一人のお子さんから「飽きないように、話を変えていろいろな話をしていく」という答えが返ってきました。
この答えこそが「非認知スキル」だと語り、講演は「非認知スキル」をテーマに展開されました。

「認知スキル」と「非認知スキル」

 進学塾がこれまで主としてきた教育は、問題に対して答えが一つしかない認知スキル、つまり知識を問うものでした。しかし、非認知スキルは違います。解が一つではなく、自分の考えを表現する力や、生き抜く力、忍耐力など、答えのない問いに立ち向かう力のことです。

「認知も非認知も両方大切」だと強調。実際に、浜学園では全塾生に認知スキルに加えて非認知スキルトレーニングを導入しており、データでもその効果が証明されていることをあげ、毎週トレーニングを続けた塾生は、認知スキルのテスト(実力テスト)でも良い結果を出しており、特に偏差値50未満の塾生では、半年間で国語が6ポイントも上昇するなど、認知と非認知の相関性が非常に高いことを明らかにしました。

「認知と非認知は両輪なのです」と、浜学園では、この二つを土台に教育を進めていきたいと力強く語りました。

25年後の教育は、新しい段階に入っている

 今回のトークショーは、まさに「25年後の教育は、新しい段階に入っている」という桂福丸氏の言葉を体現するものでした。

最後に、花川氏は「脳は環境に合わせて、よりよく生きるためにあります。しかし、どんな環境にも適応していくものですから、大人は、子どものために良い環境をいかに提供できるかを考えなければなりません。そして、子どもたちはそういった周囲の努力の上で成り立った環境であることを自覚し、その中で自分を鍛え、なりたい自分になっていってください」と力強いメッセージを送りました。

学術、産業、教育の各分野の専門家が語り合った今回のセッションは、子どもたちの未来のために、大人が何を考え、何をすべきかを深く問い直す貴重な機会となりました。

浜学園イベントレポート③第3部:子ども腸活教室「人工うんちを作ろう!」に続きます。