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執筆:北海道札幌市 北嶺中・高等学校 理科教諭 佐藤 孝治

 地球上にはさまざまな鉱物が存在しています。身近な宝石として利用されている鉱物には、ダイヤモンド、ルビー、サファイア、エメラルドなどがあります。

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 ダイヤモンドには炭素という金属ではない元素(成分)のみが含まれていますが、赤色のルビーにはアルミニウムやクロムという金属が含まれていたり、青色のサファイアにはアルミニウム、鉄、チタン、緑色のエメラルドにはアルミニウム、ベリリウムといった金属が含まれていたりします。このように金属が含まれている鉱物は特有の色をもつことが分かります。北嶺中・高等学校の科学部では、さまざまな金属を含む色のついたガラスを作る実験を行っています。以下の②~⑥で、色のついた5種類のガラスを紹介します。

①ガラスの原料のみ

②ガラスの原料と酸化銅(黒色の粉末)

③ガラスの原料と塩化コバルト(赤紫色の粉末)

④ガラスの原料と二酸化マンガン(黒色の粉末)

⑤ガラスの原料と酸化クロム(緑色の粉末)

⑥ガラスの原料と塩化ニッケル(黄緑色の粉末)

①:ガラスの原料のみ     ②:銅を含んだガラス    ③:コバルトを含んだガラス
④:マンガンを含んだガラス  ⑤:クロムを含んだガラス  ⑥:ニッケルを含んだガラス

①のガラスの原料のみでは透明になりましたが、②の銅を含むと水色になり、③のコバルトを含むと青色、④のマンガンを含むと紫色、⑤のクロムを含むと緑色、⑥のニッケルを含むと黄色になりました。このように金属を成分とすることでガラスにも色をつけることができます。
また金属は別の金属どうしを混ぜ合わせて、合金としても身近に使われています。例えば、鉄にクロムやニッケルを混ぜたものは、さびにくいステンレス鋼として水道の蛇口などに利用されています。また、貨幣として利用されている100円と50円硬貨は銅とニッケルの合金です。その他、10円硬貨には銅と亜鉛とスズが含まれており、5円硬貨は銅と亜鉛が含まれています。皆さんも金属を含む身近な物質について、興味や関心を持って調べてみてはいかがでしょうか。

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