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金蘭千里中学校・高等学校 国語科 渡辺徹

みなさんは、塾で国語の問題を解く時にさまざまな小説を読むと思います。それぞれの小説では、いろんな時代のいろんな人々がいろんなことを経験し、考え、感じ、行動しています。

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でも、問題文に引用されるのはほんの一部分であることが大半。「この先どうなってしまうんだろう」なんてことが気になったりすることがありませんか?あるいは、大問の冒頭の文(「リード文」と言います。リード文をきちんと読むことは国語の問題を解くにあたってとても大切なことです)に少しは書いてあることもありますが「なんでこんな状況になっているんだろう」なんてことが気になったりしたことがありませんか?

中学受験の勉強をしていて気になった作品に出会った時、その作品名をメモしておくことをオススメします。そして、そのメモをもとに、中学受験が終わった後にそれらの作品の全文や、その作品を書いた作者の別の作品を読むことをおすすめします。そうすると予想もしなかった結末に出会えたり、問題文には登場しなかった登場人物に出会えたり、主人公の気持ちや作者の訴えたかったテーマが深く分かったりして、みなさん自身の「せかい」がきっと広がると思います。

私は、中高一貫校で大学受験の授業を担当していて、南木佳士(なぎ・けいし)という作家の作品に出会いました。彼の作品の主人公や語り手は「優しくて、一生懸命なんだけど、様々な壁にぶつかって、なかなか前に進むことができない内科医」が多く、それは、自ら心の病にかかりながらも医師として長野県の地域医療の最前線に立った南木佳士さんの姿そのものである、ということが、南木佳士さんについて作品をいろいろ読んだり、調べたりすることで分かってきました。そして私の中で文学や地域医療や長野県について、そして人間の生き方や人としてのあり方について、「せかい」が広がりました。

小説に限らず、説明文や論説文など、国語の問題で読む文章はみなさんの「せかい」を広げるきっかけをくれます。国語だけではありません、社会・理科・数学で学んだこともみなさんの「せかい」を広げるきっかけをくれるのです。受験が終わって中学校に進学したら、中学受験の時には時間の余裕がなくて広げられなかったみなさんの「せかい」を広げてみて下さい。人生が豊かになると思います。

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