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執筆:金蘭千里中学校・高等学校 理科 中川貴文

日常にある当たり前の景色をふと疑問に思ったことはないでしょうか。天気の良い日の空を見上げてみてください。お昼休みには青空が広がっているはずです。しかし、放課後、学校から帰る頃には夕焼けで空が赤く染まっていませんか。同じ空のはずなのに、なんだか不思議な感じがします。実は、これは光の散乱という現象によるものなのです。散乱というとちょっと難しい言葉に聞こえますが、光が四方八方に散らばっていくということです。光は大気中のチリに当たることで散乱します。

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では、昼間の青い空と夕焼けの赤い空の違いを説明しましょう。
太陽光は白く見えますが、実はその白い光は、沢山の色の光(赤、橙、黄、緑、青、紫色など)が合わさったものなのです。そして青色の光は大気中のチリによって散乱されやすく、赤色の光は大気中のチリによって散乱されにくいという性質があります。お昼休み、太陽光は私たちの目に届くまでに、大気中のチリにあたります。すると、太陽光を構成している様々な色の光の中で、散乱されやすい青い光が空に広がるため、空は青く見えるのです。

しかし、放課後、太陽の高度が日中に比べ下がってくると、太陽光は大気中を斜めに通過するぶん、長く大気の中を通ることになるので、その間に散乱されやすい青い光は私たちの目に届かないうちに散乱されつくして消えてしまいます。他の色の光も同様です。その結果、太陽光の中で散乱されにくく残った赤い光が私たちの目に届くため、夕焼けは赤く見えるのです。

「現象には必ず理由がある。」私たちが普段当たり前に見ている景色にも必ずその理由があります。是非、いろんな不思議を日々の生活の中で探してみてください。面白い発見がそこにあるかもしれません。

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