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中学受験ニュース

UTFR(University of Tokyo Frontier Runners, 東京大学フロンティアランナーズ)は、いわゆる“東大進学校”ではなく、東大生が継続的に輩出されない学校の出身者たちからなる団体です。
周囲の協力を得にくい環境の中で、彼らが受験生時代に独学で身につけた学習メソッドを中学受験生親子向けにご紹介します。勉強テクニックだけでなく、なぜ勉強が大切なのか、独学でたどり着いた考えもお伺いしました。今回の回答者は、次のお二人です。

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・永見琉輝さん 文科Ⅱ類→現在経済学部4年生。中学受験は未経験。偏差値40台の高校から一浪して独学で東大に合格。

・能登太一さん 文科Ⅲ類1年生。中学受験経験者。某国立大学での仮面浪人を経て、東大を再受験。

成績が振るわない時のモチベーション維持

永見さん:思考をすり替えるのが大事だと思っています。例えば模試で60点だった時に、「下がったな……」と落ち込むよりも「残り40点も増やせるじゃないか、では、どうやって増やそうか」と考えてみます。事実をどう認識するかは人それぞれなので、どうやってその事実の見方を変えるかがすごく重要です。できなかった面にばかり目を向けてもネガティブになっていくだけなので、気にしないで、ただ糧にしましょう。糧にするにはいろいろな問いの立て方があると思います。

能登さん:僕もほぼ同じで、「下がった、できなかった」から、「なんでできなかったか?」を考えます。小学校、中学校だけでなく、大学でもずっと使える方法です。

永見さん:1人でできる子もいればできない子もいるので、周りが声かけして思考をちょっとそらしてあげるのも必要かもしれません。もしくは、それを学習の糧にしなくても、なぜこんなことしてるんだっけ?をちゃんと問うてみましょう。問いかけることで内発的なモチベーションが復活するのはよくあることだと思います。

【ポイントまとめ】

・できなかったことを気にするより、なぜできなかったかを考えて糧にする。

・なぜ勉強しているのかを自分に問いかけることでモチベーションを復活させる。

中学受験を続けるか迷ったり、やめたくなったりしたらどうするべき?

能登さん:高校からでもその学校に入れる可能性があるんだったら、「戦略的に撤退する」のも一つの考えだと思っていてもいいのではないでしょうか。本当に撤退を選択しなくても、選択肢として頭の中に置いておくだけで十分で、それだけで追い詰められていた気持ちが少し楽になるし、視野が広がるはずです。小学校6年間の後さらに中高の6年間があって、その後に最終関門の大学受験があるのですから、「撤退もあり」という視野の広さを親子ともに持っておくのも一つだと思います。

永見さん:僕はむしろ玉砕覚悟で行くべきだと考えます。負ける人のダメなところは、運のせいにしてしまうところです。結局なぜ負けたか、失敗したかを自分で一般化できていないんです。落ちたら落ちたで、なぜ落ちたのかという問いをちゃんと持たなくては。そして次に生かす一歩を常に意識した方がいいと思います。仮に撤退するのなら、なんでと人に聞かれて、ちゃんと説得できる理由を作った上での撤退であるべきです。結局「なんで?」に答えられるかどうかに全てがかかっていると思います。

能登さん:僕も根本的には同じ考えです。受験勉強はしっかりがんばってもらいたいです。僕のいう撤退は、視野を広げるという役割を持つ選択肢のひとつという意味。戦略的に、そうしないととんでもない悪影響を及ぼすかもしれないとなったときに限って、本当に撤退したらいいんだと思います。

【ポイントまとめ】

・色々な選択肢を頭の中に持つことで視野を広く持つ

・まずはチャレンジしてみる。失敗したとしても、模試と同様に次への糧にする

勉強はなぜ大切なのか?

永見さん:勉強はゲームに例えるとわかりやすいと思います。某モンスターを使ってバトルするゲームでは、野生のモンスターと戦う時にわかる相手のステータスはHPと属性とレベルだけです。こちらの技を繰り出す時、相手のいろいろなステータスが見えている状態でする決定と見えていない状態でする決定は全然かわってきますよね。

つまり、見えているものが違うと意思決定が全然違うということです。勉強というのはまさにこの視力や認識能力を上げていく作業です。いろいろなことを知ることで、より良い意思決定、より良い人生に向かっていけます。認識できる世界が広がるし深まる。人生というゲームを攻略するため必要なものが勉強だと思います。

能登さん:最近思い始めたことですが、勉強してある程度のことを知っていないと、自分の不利益になることが多いです。知らないと騙されるけど、知っていたら騙されずに済むことがたくさんあるのが世の中です。さらに勉強は、「世の中で最もやった分だけ自分に返ってきやすいものの一つ」だと思います。もちろん勉強をやって必ず成功するわけではありませんが、勉強をやっていないがために悲惨な目にあう人も中にはいるのも事実です。損得勘定でやったら割と得することが多いから、僕は勉強をしていると思います。

永見さん:勉強は、人を自由にしてくれます。小学生の君の今までの人生では、親が決めてくれた部分が多かったし、見えている世界もとても狭かった。ということに、まず君たちは気づいてすらいないはずです。世界はもっと広いのに今ある世界が全てだと思っている。それは実は不自由なことなのです。それを徐々に解き放ってくれるのが勉強というものです。色々なことを知れば知るだけ、自分が選べる選択肢が広がっていきます。そもそも今の社会においては、勉強すればするほど社会階級が上がっていきやすくなっています。権力を得るというのもひとつの自由の形です。そういうところに導いてくれる一つの強力な道具なんだろうなと思います。

能登さん:勉強は、例えるならものすごく広い世界への一個の鍵です。勉強を意味がないという人は、その鍵に至れない程度の勉強しかできていない人なのではないでしょうか。広い世界を知ることができる、自分と自分の想像のつかない世界をつなぐことができる。それが勉強のすごいところです。

永見さん:僕は一時期、中学受験生を対象に春季講習や個別指導をやったことがあります。そこで出会った子どもの多くは、自分が中学受験をする主体的な理由や自分が将来何をしたいのかがわかっていませんでした。もちろん、まだまだ小学生で生きてきた時間が短い分それを考えるのは難しいでしょう。そこで、自分が何をしたいかわからない時、なにか好きなものがあるなら、それを好きな理由や好きなところを見出すことに力を注いでみて欲しいです。人は必ず何かしらの形で知的好奇心を発露しています。それをどう生かすかを考えて欲しいと、僕はすごく思いました。
結局どこにいようと、常に考えて生きるというのが、人生に資する解なのかなという気がします。僕も人間関係的な葛藤に巻き込まれたりした時にたくさん考えたからこそ身につけた視点や能力があります。同じ経験をしたところで内側でどんな変化が起こるかが重要なので、小学生の方には、常に考えろということを伝えたいです。街中で見かけたことにwhy、 what、 howを聞いておけばいいのです。

能登さん:あとは、勉強も頑張りつつも家の手伝いもちゃんとするんだよ、と言っておきたいですね。

永見さん:僕からも、親を大事にしましょうね、と言っておきます。今は口煩いな、嫌だなと思う時もあるかもしれないけれど、ずっとお世話になる存在だと思うので、仲良くしてあげてください。

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