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執筆:四天王寺高等学校中学校教諭 国語科教諭 河原えり

「傍線部とあるが、なぜですか。」

国語の問題を見ると、この「なぜか」問題が全問題のうち大きな比重を占めていることに気づきます。試験という紙面上の話に留まらず、言葉を覚え始めた幼子でも、事あるごとに「どうして?」と尋ねてきます。かわいい我が子の成長を促すべく、時に優しく教え導き、時に思考を促すように問い返す――などということをしたいとは思うものの、日々の忙しさに、ついつい「なんででもや!」などと言いたくなることもしばしばです。

この、どこまでも追いかけてくる「なぜか」問題。試験問題においては、「分かってるんだよ、でも言葉にして説明しようとすると、難しいんだよ、なんでかペケになっちゃうんだよ……。」という受験生のぼやきが聞こえてきそうです。

しかし、この国語で頻出の「なぜか」問題は、思い返してみると、人生において非常に大切なものを養ってくれました。それはすなわち、「学問する姿勢」です。

何となく分かっていることを、理由を明らかにすることで他人に分かるように説明する――それによって、自分の中で曖昧(あいまい)だったこと、気づいていなかったことにはっと気づく。理科であったり、社会であったり、どの分野でも、このように「なぜ」を突き詰めていくと、私たちが生きているこの世界を形作る、一つの真理に触れた気がして、パッと目の前が明るく開けることがあるのです。

今真面目に一生懸命勉強している小学生さんでしたら、きっと高校生になる頃には、自分の努力する方面で、何かしらの発見に出会えるようになるはずです。国語の「なぜか」問題は、物事を突き詰めていく力を養うためのものであると思います。試験勉強の辛さに腐らず、粘り強くこの問題に向き合い、探究する力を養ってください。豊かな人生がきっとあなたを待っていますよ!

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