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執筆:金蘭千里中学校・高等学校 数学科 新宮進

勝ち目のほとんどない勝負に挑まなければならないことが,これからの将来きっと起こるでしょう。そのような場面に直面したときに知っておいて欲しいことがあります。
それは,『勝率が5%しかない勝負は,実は五分五分以上の勝負に持ち込むことができる』
ということです。えっ? と思うかも知れませんね。まぁ最後まで読んでみてください。

現在の統計学というのはよく出来ていて,勝率5%に該当する人が1万人いれば成功者は約 500人になり大きなずれは起こりません。ところが 100人単位でみると,100人中ちょうど5人が成功するというのはむしろ稀で,100人中 0人,つまり1人も成功しない集団もあれば,半数以上の者 が成功する集団もあるはずです。
以下,簡易的に5%を 100人中5人と言及しますが,正確には1万人中の 500人と考えてください。

さて,勝率が5%しかない勝負に挑もうとする人が100人いたとしましょう。
果たしてこの 100人の中で,本気でこの勝負に勝とうとする人がどのくらいいるでしょうか? 本気で勝ちに行くとは,少ない可能性の中から自分が勝つことのできる可能性を冷静に見出し,なおかつそれを実現するための努力を持続し,やり遂げることを意味します。
それを実行できる人はせいぜい1割もいませんよ。これで確率はすでに五分五分以上になったのですが,気付きましたか? 100人中の成功者5人は,100人のうち本気で努力を続けた1割,つまり 10人の中から出ます。よって本気で勝ちに行く1割の中に入れば5%の勝率も五分五分になるのです。
「5%勝率がある のだから,100人中5人には入れればいいなぁ」とのん気に構え,努力する1割に入ろうとしない 人は,実は自分の勝率は 0 %になっているのです。その事実に早く気付くべきでしょう。   

勝ち目が本当にない勝負は避けるべきだと思いますが,ほんの数パーセントでも勝ち目があるならば,その勝率は自分次第で大きくも小さくもなります。自分が本当にしたいことは何か,限られた時間をどのように使いどのような日々を送るのかをよく考えてみてください。