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日本は魚がたくさんとれるって本当?

 日本は海に囲まれた国だし、魚のエサになるプランクトンが発生しやすい大陸だな(海岸にあるゆるやかな斜面)や、潮目(暖流(※暖かい海水の流れ)と寒流(※冷たい海水の流れ)がぶつかる場所)もあるから、ほかの国よりも魚がたくさんとれるよ。
 魚をつかまえて、市場などに卸したりする仕事を漁業というんだけれど、漁業は大きく二つに分けることができるんだ。ここではその一つ、とる漁業を説明するね!

 とる漁業は、魚をとる場所や乗る船の大きさで、さらに3つに分けられるんだ。
 小型船に乗り、日帰りで行き来できる場所でする漁を沿岸漁業、中くらいの船に乗り、海岸から80~200㎞の場所で、数日から1か月かけてする漁を沖合漁業、大型の船に乗り、遠くの海で数か月から1年かけてする漁を遠洋漁業というよ。

じゃあ、これからも日本は魚に困らないね!

 1970年代に作られた200海里水域というルールによって、遠洋漁業でとれる魚の量は少なくなっちゃったんだ。

 200海里水域は、各国の土地から200海里(だいたい370㎞くらい)までの場所でとれる魚介類は、その国のものになる、というルールのこと。おまけに、そのルールができたのと同じくらいの時期に、船の燃料である石油の値段まで上がっちゃった!

 しかたがないから、その後は沖合漁業や沿岸漁業に力を入れるようになったんだけれど、そこでみんながいっせいに魚をとったせいで、1990年代くらいから、だんだんと海でとれる魚の量が減ってしまったんだ。

魚が減ったことへの対策はあるの?

 そこで注目されるのが、もう一つの漁業、育てる漁業だ。
 育てる漁業には、養殖漁業と栽培漁業の2種類がある。養殖漁業は、いけすという水そうのような場所で、魚を売り物にできる大きさになるまで育てる方法だ。主に、波が穏やかな湾や入り江でおこなわれる。病気やウイルスに感染しないよう気をつける必要があるが、高級な魚介類を育てられれば、安定した収入が得られるのだ。

 一方、栽培漁業とは、いけすの中で卵をふ化させ、稚魚(魚の子ども)になるまで育てた魚を川や海に放し、大きくなったタイミングで再度つかまえる方法だ。海の中に人工のすみかやエサ場、産卵場所を作るなどして、稚魚がどのように成魚( 大人の魚)になるのか、研究することもある。いろいろな工夫を重ね、日本産の魚が減らぬよう、努力しておるのだな。