日本の基本情報を知ろう!(1)
日本は地球上のどの位置にある国なの?
南極と北極の、ちょうど真ん中に引く線を赤道というのだが、赤道より北は北半球、南は南半球と呼ばれておる。ためしに、ボールの真ん中にぐるっと一周線を引いてみて、線が横一直線になるうに持ってみるといいだろう。ボールが地球だとしたら、上半分が北半球、下半分が南半球だ。
日本は上半分、つまり北半球にある小さな島国だ。太平洋という海に囲まれ、西にはユーラシア大陸という大きな大陸がある。
ユーラシア大陸のはしにある中国(※中華人民共和国)や韓国(※大韓民国)、北朝鮮(※朝鮮民主主義人民共和国)がおとなりさんだな。一番遠い国は、日本の真裏にあるブラジルやアルゼンチン。日本からは、飛行機でも1 日ほどかかる。
ちなみに、国の位置を表す住所のようなものに緯度、経度というものがあるが、それを使うと日本がある場所は北緯約20~46度、東経約123~154度となる。覚えておくと「すごい!」と言われるかもしれぬのう。
日本の陸地にはどんな特ちょうがあるの?
日本って、山が多い国なんだ。なんと、陸地の約4 分の3が山なんだよ!
一番大きな本州という陸地の真ん中には、日本アルプスっていう、3000m 以上の山が並んでいる場所があるんだ。海だけじゃなく山も楽しめるなんて、おトクな国だよね。
高い山には人が住みにくいから、多くの人が残りの「平地」と呼ばれる平らな土地にくらしているよ。川の流れによって運ばれた土や砂でできた、海に面している平地を平野、山に囲まれて、そこだけくぼんで見える平地を盆地、まわりの土地より少し高くなっている平地を台地とそれぞれ呼んでいるんだ。
低いところにある土地では、川の水を使って田んぼを作り、お米を育てているところが多いみたい。逆に高いところにある土地では水をたくさん使えないから、畑で野菜を育てたり、森や林で林業をおこなうことが多いみたいだよ。
日本の特ちょう、自慢を教えて!
日本には春、夏、秋、冬と四つの季節があるぞ。春は暖かく、夏は暑い。秋はすずしく、冬は寒い。それぞれの季節の特ちょうが、こんなにくっきり分かれている国は珍しいのだそうだ。
日本の四季がはっきりしているのは季節風(モンスーン)のおかげ。季節風とはその名のとおり、季節によってふく方向が変わる風だ。
日本では、夏には太平洋からユーラシア大陸のほうへ、冬にはユーラシア大陸から太平洋のほうへと、ほぼ真逆の方向に風がふくんだ。夏の季節風は気温が高い場所で生まれるから、日本の気温も上がる。反対に気温が低い場所で生まれる冬の季節風は、日本中を冷やす。雨や雪が降るのも季節風の影響だな。
夏でもすずしい地域や、冬でも暖かい地域もあるが、それでも日本の四季は自然がもたらす恵みだと思うな。
日本で起こる災害について教えて!
日本の陸地の4分の3が山だということは、先ほど教えたな。この中には、火山も多くふくまれている。
火山が噴火すると、いっしょにふき出される火山灰の影響で、畑の作物が育たなくなったり、人間の体調が悪くなったりする。溶岩(液状になった岩やマグマ)に巻きこまれた人が死んでしまうこともあるのだ。
また、日本は地震が多い国でもある。これは、地球をおおう岩盤(プレート)が、日本の陸地の近くでぶつかったり、力を加え合ったりしているため。
大きな地震が起こると、電気やガス、水道が止まり、ふつうの生活を送ることが難しくなってしまう。海の近くの地域だと、津波が起こり、街全体が流されてしまうおそれもある。
ほかにも、四季の変化によって引き起こされる台風や大雨、大雪など……備えておきたいものはたくさんあるな。