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進学教室浜学園が独自の切り口で中学校を取材し、その魅力をお伝えしていきます。

2014年に創立100周年を迎えた開明中学校・高等学校。語学に堪能な若者の育成を目指して、大正3年に大阪商工会議所によって設立されて以来、国際的な視野を持った生徒の育成に日々励んでおられます。今回はそんな開明中学校・高等学校の早坂校長先生にお話を伺いました。

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<開明中学校・高等学校 校長 早坂元実先生と浜学園経営企画室渉外担当 山田>

 

勉学に励み、自己を磨く/設備の整った新校舎

―本日はよろしくお願いします。まず、御校の建学の精神や新たに建設された新校舎についてお話していただけますか。

はい。本校のスクールモットーは第3代校長が提唱した「研精して倦(う)まず」です。これは、勉学に励み、自己を磨くという意味です。
また新校舎は、地下1階・地上8階建てで免震システムが採用されており、屋上に太陽光パネルや自家発電機を設置するなど、災害時に備えています。新校舎の地下1階には25m・6レーンの温水プールがあります。


<地下1階 温水プール>

命を守るうえで重要となる水泳の指導は特に力を入れて行っています。5階にある食堂は屋上庭園に面しており、ここの厨房で中学校の給食を作っています。


<食堂での食事風景>

 

4本の柱をもとに行った学校改革

―学校改革の柱や中学校開設の思いについて教えてください。

学校改革は4本の柱のもとに行いました。1本目の柱は、中学の開設です。6年一貫教育のもとで学習指導の方向性を固め、国公立大学への進学の可能性を生徒全員に提供できるシステムを確立しました。中学生が新たに入学するにあたり、単に勉強を教えるだけではなく、様々な経験を提供することによって人間としての土台を作る手助けをすること。友達同士で学びあいながら成長してもらうために、よい学習集団を作ること。そしてスクールモットー「研精して倦まず」をしっかり教えること。以上の3点に気を付けています。
2本目の柱は、男女共学としたことです。中学を開設してから10年目に、周囲からの期待をいただく中での決定でした。女子が通うようになったことで、クラブ活動や行事などが従来よりも活性化されるようになりました。さらに学校の文化にも大きな変化が生まれました。また、教師側にも変化が見られ、教育の質も更に向上しました。


<授業風景>

3本目の柱は、学校教育の公開です。中学校の授業を公開し、学校の教育活動を全面的にお見せすることで、様々な方々からのご意見をいただくことができるようになり、学校の風通しがよくなりました。
4本目の柱は、「生徒全員を成長させる」ということ、いわば「全員主義」です。一部のスーパーエリートやグローバルリーダーの育成に重きを置くのではなく、生徒全員が将来それぞれの場所で活躍できるように、一人一人を大切に育てる教育を行いたいと考えており、またそれが学校本来の使命だと考えています。ですから本校では日々の授業はもちろんのこと、さまざまな行事も全員対象を基本としています。現在、高1で実施している「オーストラリアの語学研修」だけが希望者対象となっていますが、毎年100名以上の生徒が参加し、開始して15年目の昨年には学年の半数以上が参加するようになりました。今後は全員に海外研修を体験させられるようにしたいと考えています。


<高1夏:オーストラリアの語学研修>

 

卒業生・保護者が生徒を支援

―開明ならではの行事についてお聞かせください。

卒業生の在校生に対する支援が手厚いのが一番大きな特徴です。高校1年生の8月下旬に、卒業生が在籍する大学の学部を紹介するイベントが行われます。ここでは、どんな勉強や研究をしているのかを卒業生が在校生に話したり、在校生の進路相談に乗ったりします。「開明大学」と呼ばれるこのイベントは、卒業生から声が上がり始まった行事です。毎年40~50人ほどの本校OB・OGの大学生や社会人が集結し、立ち上げから企画・運営まですべて彼らが行います。また文化祭のときにも進路に関する相談コーナーを設置し、在校生の様々な相談に乗ってくれます。
受験生である高校3年生は大みそかの12月31日も、休日返上で学校に来て勉強をしますが、ここでも卒業生だけではなく保護者の方々も活躍されます。高校3年生に年越しそばをふるまうのです。これも、卒業生から受験生を応援したいという声が上がり始まったものです。今では大みそかの伝統行事となっています。
また、保護者の方々は在校生たちの学校生活や行事を様々な面から支えてくれています。四条畷の清滝グラウンドで実施される中学校の体育大会は、保護者の参加が1,200名を超えています。そのため、大変盛り上がる行事のひとつとなっています。
さらに中学3年生の3月中旬に行われる行事として、本州と四国をつなぐ約43kmのしまなみ海道を夕方から翌朝の約12時間ほどかけて完歩する「夜間歩行」があります。


<中3夜間歩行:スタート開始直後>

このとき夜中11時~12時頃に毎年80名を超える保護者の方々が生徒たちのために炊き出しをしてくれます。生徒たちはこのとき体の芯まであったまる熱~い豚汁とおにぎりをほおばります。


<中3夜間歩行:保護者による炊き出し風景>

そして全員がゴール目指して再度歩き始めます。このとき生徒たちは大変しんどいですが、非常に大きな連帯感や達成感を生徒全員が体験します。「開明の6年間の中で一番しんどかったけど、一番思い出に残っており、この体験があるから残りの3年間もみんなと一緒にしっかり頑張れる」と生徒たちは言ってくれています。


<中3夜間歩行:ゴール地点での集合写真>

 

「分かるっておもしろい」と思える経験を

―最後に御校を志望校として考える皆様にメッセージをよろしくお願いいたします。

中学受験は、子どもたちにとって初めての大きなハードルです。しかしその一方で、目標達成のためにしっかりした努力を継続して行ってきたことは、とても素晴らしい経験にもなります。
開明中学校に入学してきた生徒たちには、「分かるっておもしろい」「興味・関心のあることを探求することってとても楽しい」「1人でできないことでも、みんなと協力するとできるってことを体験するって感動的だ」と思える経験をたくさんしてほしいと思っています。生徒たちの入学後の成長や変化を見ていると、彼らはとても大きな可能性を持っているとつくづく感じさせられます。多くの人と出会い、開明中学校・高等学校で大きく成長してほしいと願っています。


<中学行事:外国人観光客へ英語で突撃インタビュー>

 

―どうもありがとうございました。

<中学生:教室で給食の食事風景>


⇒開明中学校・高等学校HP

取材日:2018年12月21日