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お子様がふと疑問に思ったことをそのままにせず、理由を探っていく姿勢を身につけてくれると嬉しいものですね。
今回は花園中学校から、身近なものを用いて理科に親しむ様子の記事をいただきました。

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先生:「今日はほうきを使って実験をします。」
生徒:「どんな実験ですか?」
先生:「さっそくやってみましょう。」
先生は両手を広げ、ほうきを水平に支えました。


先生:「さて、ここからゆっくりと手を近づけていきます。ほうきに注目して下さい」
先生は少しずつ手を近づけましたが、ほうきは落ちません。最後にはぴったりと合わさった両手の上でほうきは水平を保っています。


生徒:「先生! 何かこつがあるのですか?」
先生:「ゆっくり動かすだけです。君もやってごらん。」
今度は生徒がやってみましたが、不思議と落ちません。

生徒:「なぜ落ちないのですか?」
先生:「物体には重心と呼ばれる場所があります。これは物体の重さが集まっている場所で、ここを支えると1点だけで物体を水平に保つことができるのです。」
生徒:「では、手が重心の下で合わさったということですね。」
先生:「その通りです。」
生徒:「なぜ、自分で動かしたわけではないのに、自然と重心の下になるのですか?」
先生:「それは摩擦が関係しているのです。もう一度実験してみましょう。今度は手の動きに注目して下さい。」
先生は先ほどと同じ実験をしました。

生徒:「あ! 手が交互に動いています!」
先生:「その通り! 重心に近い方の手には、ほうきの重さが強くかかっているので摩擦も強くはたらきます。そのため滑りにくいのです。よって、常に重心から遠い方の手が滑って重心に近づくため、手は交互に動き、最終的には重心の下で合わさることになるのです。」
生徒:「なるほど、他のものでもできますか?」
先生:「もちろんできます。鉛筆やかさでも構いません。さらにはこんな実験もありますよ。」
先生は10円玉を折った紙の角に乗せました。その後、少しずつ紙を開いていきましたが10円玉は落ちません。

生徒:「すごい! 紙の上に乗っている!」
先生:「一見不思議に感じるものでも、きちんと理由があるものですね。しっかりと理科の眼をみがいていきましょう。」