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大阪府にある金蘭千里中学校で行われた、病理医体験セミナーの模様が届きました。
中学入学のさらにその先を、イメージすることができそうです。学校の雰囲気も感じてみてくださいね。

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こんにちは、金蘭千里中学校です。
本校では、毎年医学部を志願する生徒が多いのですが、受験勉強のサポートだけでなく、その志をどう具体化してもらうかということについても知恵を絞っています。

医療に携わる方の声に直に触れてもらいたいという思いから、昨年より大阪大学・順天堂大学の医学部の先生をお招きして、医学部志望者対象の「病理医体験セミナー」を夏休み中に実施しています。


病理医とは、癌細胞などの検体を詳細に検査して、患者さんの病状について最終的な診断を下す、「お医者さんの相談相手になるお医者さん」というような仕事です。セミナーは大阪大学の森井先生の講義からスタートです。あまり認知されていない病理医のお仕事について知ってほしい!という先生の熱いメッセージがこもります。

「有難いお話」を聞いて終わりにしないのが金蘭千里の行事です。この後、生徒たちには実際に顕微鏡で癌細胞を覗いてもらって、病理診断に挑戦してもらうのですが、さすがにすぐさまやるのは、難しい。まずは診断の練習をします。その方法とは……?


なんと、野菜の診断! ずらりと並んだ葉物の野菜、どんな基準で、どのように区別をするか、班ごとに分かれて「診断基準」を考えるワークから始まります。キャベツと三つ葉の区別はついても、ほうれん草と小松菜はどうしましょう? なかなか、手強そうです。


まとめた診断基準は、模造紙にまとめて発表。グループごとに議論しながら、病理医の先生がたからアドバイスをもらいます。


各班で診断基準も違ったようです。基準を考えるのが難しかったところなどを発表しました。葉や全体の形だけでなく、密度や茎の生え方、細部の色の違いなど、ぼんやりと「見る」が鋭く「観察する」に切り替わる瞬間がたくさんあったようです。しかし病理診断では、「引いた目で全体を見る」ことと「きちんと細部を観察する」こと、両方やることが重要なのだそうです。経験に裏打ちされた、実感的な講義です。


いよいよ癌細胞の診断です! 双眼顕微鏡でプレパラートを覗くのと、パソコンでバーチャするスライドを観察するのと並行でやります。現場さながらの緊張感。


まとめた診断結果を発表。曖昧なところには、病理医の先生から質問が飛びます。お医者さんには膨大な知識がもちろん必要ですが、五感に基づいた判断ができないことには、仕事にならない。お勉強だけでは行き詰まることを、早々と実感してくれたことと思います。最優秀班には賞品としてネーム入りスクラブ(医療白衣)が贈呈されました。志を新たに、二学期からも頑張って欲しいと思います。スクラブを着て勉強するのもいいかも?

公開日:2017年9月29日