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小さな頃から算数が好きで、いつも良い点ばかり取る子がいます。
「好きだ!」という気持ちがモチベーション向上の特効薬となり、次々と問題に挑戦し、どんどんハードルを越えていきます。

しかし、好きだけでがむしゃらに進み続けると、いずれ目の前に大きな壁が立ちはだかり、伸び悩んでしまうことがあります。「好きこそ物の上手なれ」ではありますが、算数を得意科目にしていくに は、「好き」以外の大切な「鉄則」があります。

その「鉄則」とは、「読み・書き・計算」の力をベースに基礎トレーニングを積み、「条件整理できる力」を身につけることです。「読み・書き・計算」という土台が大きければ、目指す算数のレベルも高くなります。

今回は、この中から「読み = 問題の読み方」について親子で実践していく方法を提案いたします。ぜひお子様の学習指導にお役立てください。

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正確に読む

算数の力を伸ばすためには、まず問題文を正しく読み取ることが必要です。
そこで、「正確に読む」力をつけるためのポイントをおさえておきましょう。

■短い文章を正確に最後まで読む習慣をつける

ケアレスミスの大半は読み間違いが原因です。
何を指定されているか、まず短い文章を正確に最後まで読みきる練習をしていきましょう。

■まず数値より意味の理解を優先

細かい数値は気にせず、問題文中の前提条件や問われていることをまず把握しましょう。

■長い文章題はメモが必要

読み取ったことを自分にわかりやすいようにメモしていきましょう。この一手間を惜しまないことで問題文を端的に把握できるようになります。

■メモ力(条件整理力)が必要になる

高度な問題になるほど、このメモする力が身についているかどうかでどんどん差がついてきます。
難解に見えても、少しメモするだけで簡単に解けてしまう問題もあるくらいです。

ただ、最初からなかなかすぐこうはできませんので、学年別に習得すべき段階を確認しておきましょう。

学年別読み方トレーニング

◆低学年(小1・小2)

文章は最初から最後まで読む習慣をつけましょう。
1回読んだ後、2回目にメモするよう言ってあげてください。
まず音読させ意味を聞きながらメモの仕方を教えてあげるとよいでしょう。

小1くらいの問題だとメモするだけで解けてしまいます。
小2では表などを使ってメモしていきましょう。表は最強の条件整理ツールともいえますので、早い段階から表を書くことに慣れてください。

◆中学年(小3・小4)

小3・小4でも長い文章はまず2回読みましょう。 
そして、すべての条件を何らかの形でメモします。線分図や表に数値を慎重に書き込むように声かけしてあげてください。

◆高学年(小5・小6)

高学年では、1回目の読みのスピードを上げていきましょう。
条件整理を数値入りで完成させる。例えば、速さの問題では線分図やダイヤグラムを使って条件整理することも必要になってきます。その時々で最適な条件整理ツールを瞬時に判断して使えるようになりましょう。
最適な条件整理ツールとは、表や線分図、ダイヤグラム、作図のことですが、常に意識して書いていると自然と身につきます。

いかがでしたでしょうか。

〈読み方の極意〉 1回しっかり読み、2回目で条件整理する

これをしっかり頭に刻んで、まず「読む」力を身につけましょう。