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中学受験ニュース

2025年9月21日、大阪・関西万博で開催された、浜学園主催の教育イベントレポート第3回です。

前回のレポートはこちらから
大阪・関西万博 浜学園レポート①
大阪・関西万博 浜学園レポート②

第3部:子ども腸活教室「人工うんちを作ろう!」

 未来の教育を考える上で、学習の土台となる心と体の健康は欠かせません。その健康の要となるのが「腸」です。第3部は、子どもたちが楽しみながら腸の重要性を学ぶ「人工うんち作り」ワークショップが開催されました。

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うんちは健康のバロメーター

 講師を務めるのは、腸活研究の第一人者である藤田医科大学発 腸活啓発ベンチャー バイオシスラボ 藤田医科大学 医科プレプロバイオティクス講座 教授 栃尾巧氏と、食物繊維の専門家である伊那食品工業の唐澤幸司氏。
「うんちに興味ある人?」という問いかけに、子どもたちは元気な声で手をあげました。
しかし、今回のテーマは「未来の食」。食育において欠かせない、「入り(食事)」として「バランスよく食べる」ことの重要性はよく知られていますが、うんちとして「出す(排泄)」ことも実はとても重要なのです。つまり、未来の食のポイントはこの両方をきっちり理解することなのです。

食物繊維の重要な役割とは

  良いうんちをしっかり出せるようにする食成分、それが「食物繊維」です。食物繊維に詳しい農学博士の唐澤氏によると、簡単に言えば、キャベツやレタスなどシャキシャキしている食物には、だいたい食物繊維が含まれているということです。その中でも特に食物繊維が多い食品が「野菜」「海藻」「キノコ」です。

そして、オリゴ糖も食物繊維の仲間でうんちを形作るのに重要な役割をはたしているという解説がありました。

「食べたものがうんちになるまで」を実験!

 いよいよ、実験開始。
子どもたちは、食物繊維を入れたうんちと入れないうんちを作ることで、そこに本当に違いがあるのかを確かめます。

この実験では、食べ物を食べて、うんちが出るまでを3つの工程で再現。
①食べ物を口の中で細かく分解
②その食べ物を、更に胃の中で酵素によって分解
③腸で水分を抜いて、うんちを形成

実験には、「食べ物」としてお弁当を使用。これをミキサーで細かく砕きます。これは、口で「噛む」プロセスを再現したものです。水を飲むことも大事ですから、水も入れます。さらに、酵素を加えて混ぜ、胃の中の消化を再現。子どもたちは、酵素の力で食べ物がサラサラに変化していく様子を興味津々で観察しました。


そしていよいよ、うんちの成形プロセスです。唐澤氏から、普段の食生活では不足しがちな食物繊維が、うんちの形を整える上で非常に重要であるという解説がありました。
実験では、寒天(食物繊維の一種)を加えたものと、加えていないものの2種類を準備。
「腸」に見立てたセルロース膜に詰めたものを絞り、子どもたちにうんちの形を再現してもらいました。

「人工うんち」から見えた未来の食

 食物繊維を加えていない方は、出すのに時間がかかります。しかも、カチカチでバラバラのうんちです。一方、食物繊維を加えた方は、バナナのようにスルッとしたうんちが作られました。

「違いがわかる?」という問いに、子どもたちは口々に「全然違う!」「こっちはカチカチ!」「こっちは柔らかい!」と驚きの声を上げました。

実験の考察もしてみよう

 実験では、きっちり考察する必要があります。栃尾教授が、客席の子どもたちに問いかけます。

「なぜ違いがでるのでしょうか?」

子どもたちからさまざまな考えが出され、その中で食物繊維のシャキシャキがうんちの状態に関係しているという考えがあがると、栃尾教授はその鋭い考察に感心し、食物繊維がいかにうんちを出すために大事であるかを解説しました。

この実験を通じて、子どもたちは、ただ単に「バランスよく食べなさい」と言われるだけでは分からなかった、食事と排便との密接な関わりを学びました。

最後に、子どもたちは「これからは海藻やキノコを意識して食べたい」「うんちのことも考えて食事をしたい」と、食に対する意欲的な感想を述べ、体験したからこその学びを得られたようです。

今回の実験は、学びの土台となる健康をテーマに、子どもたちが自ら考え、行動するきっかけを創出する、非常にユニークな試みとなりました。

閉会のご挨拶

 イベントの最後は、浜学園の松本茂学園長による閉会のご挨拶です。
松本学園長は、今回の万博テーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」に触れ、「デザイン」は未完成な「設計図」であり、未来は子どもたちが描くものだと語りかけました。そして、「夢」を持つことと、その夢に向かって一歩ずつ努力することの大切さを、未来を担う子どもたちに力強く伝えました。
また、保護者の方々や来賓の皆様に向けて、浜学園の創業当時から現在に至るまでの歩みを紹介。1970年の大阪万博当時はわずか1教室、250人だった生徒数が、今では50倍以上に成長した実績に触れ、今後も子どもたちの未来を創る教育に邁進していく覚悟を述べました。

未来に向けて

 今回のイベントは、子どもたちが未来を生き抜くために欠かせない「主体性」や「やり抜く力」、そして「環境」や「健康」など、多角的な視点から学べる貴重な機会となりました。

また、世界中の知恵と技術が集まる万博という特別な舞台で開催できたことは、「教育が社会の未来をどう支えるか」を考える上で大きな意味を持ちます。まさに大阪・関西万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」を体現する時間となったのではないでしょうか。

浜学園はこれからも、中学受験の学びに加え、お子さま一人ひとりが自分の可能性を最大限に伸ばし、未来を切り拓く力を育めるよう全力で応援してまいります。