中学受験で圧倒的合格者数【浜学園】
偏差値アップで「中学受験でわらう」子供を増やす。

役に立つ!中学受験情報なら

中学受験ニュース

小2の子どもの保護者です。わからない問題の取り組み方に迷っています。子どもが問題でつまっている時に、どの段階で解説などをすべきか悩みます。すぐに教えてしまうと思考力がつかないのではないか、少しは自分で考えるべきではないか・・・と思ってしまうのですが、佐藤ママはどうされてましたか?

わからない問題の「つまり方」に着目

 確かに小2になると勉強の内容も少しずつ難しくなりますね。そして問題につまっている時の「つまり方」に着目する必要があります。例えば、子どもは文章題の問題文の意味がわかっていないのでは?などです。

もっと読む

算数の文章題の難しさ

 算数の文章題は独特の言い回しで書かれていると私は思うのです。国語の問題文とちがいます。国語ができるのなら算数の文章題もできるはずと思われがちですが、全くちがいます。

私も小学校5年生くらいの浜学園のテキストを読んで、「これは、どういうこと??」「何を求めたらいいのかわからない・・・」と思ったことがあるんです。でも子ども達は浜学園でしっかりと習ってきていますから、スラスラと解くんですよね。

算数の問題文はムダがなくて情報だけを与えて「さあ、これやってください」という印象です。算数の文章題の言い回しには慣れる必要があると感じました。
我が家の子ども達も、最初は算数の言い回しにつまっていたんですよ。だから私は「ちょっと音読してみようか」と言って読んであげたりしていました。親子二人でわかろうとしながら読んでいました。そのうち、塾で習っている子どものほうが理解してきて、子どもの方が私に教えてくれるようになりました。

解説は親子で一緒に

 一方、計算においてのつまずきは、虫食い算など、やり方がわからないだけだと思うのです。
ですから、どの段階で解説を・・・というのは、お子さんをよく見て「なぜ、つまっているのか」をつかむ必要があります。

子どもは思考回路がつながらない時があります。解き方がわからなくて、ちんぷんかんぷんになってしまったり。そういう時には保護者が少しヒントを出してあげたり、解説を一緒に読んでみたりするとよいでしょう。

ただ、解説を読んでも子どもは理解できない時があります。確かに解説を読んでわかるくらいなら、だいたい解けますものね。子どもは解説を読んでもわからないものです。私も、解説を読んで理解できるのはレベルが高いのではないかと思います。我が家では、解説も親子で一緒に読んでいましたよ。読みながら、私も「なるほど!」と言っていました。

ご質問者さんのお子さんも、まだ小2で解説もわかりにくいかと思いますので、保護者の方が読んであげて「これは、こうだから、こうだね。なるほど!」などと言いながら一緒にするのがよいのではないでしょうか。

子どもに「自分で考えて」と言っても

 「子どもにすぐに解き方を教えたら、自分で考えなくなるのでは?」と思われる方もいるかもしれません。では、すぐに教えなければ子どもは考えるのか・・・というと、考えないものなのです。まだ、考えるための能力や学力がついていませんから。

「自分で考えてごらん」とお子さんに言う方もいると思いますが、考える能力がまだついていない子どもですから「うーん・・・」と考えても答えや解き方は出ないのです。小2なら、まだ学力もついていないので、なおさらです。

ただ、小6になって入試問題をチラッと見ただけで、すぐに答えを見るのは、いただけません。そのような場合は子どもに「ちょっと考えてごらん」と言います。
ですが小2の子どもに「ちょっと考えてごらん」と言うのは、考える下地もないですから、難しい話です。

子どもに教える前に、保護者が「どこがわからないの?」「なぜわからないの?」と聞いてみてください。そうすると「ここと、ここ」とお子さんが言うかもしれません。
それを聞いて「うちの子は、少し前の単元がわからないのかも。計算のやり方につまっているのかも。言葉の言いまちがいでつまずいているのかも」など、保護者が分析して把握してください。そして、それらを教えつつ、親子で解説を読みつつ、一緒に考えるのがよいかと思います。

ご質問の中に「思考力がつかない」とありますが、まだまだ思考力がつく下地がありませんので、つけようとしなくてもよいかと考えます。思考力を鍛えるのは小5の終わりくらいからで十分かもしれません。思考するための武器と言えるものが、まだない状態の幼い子どもは、保護者に「考えて」と言われても困ってしまうだけです。

小さい子どもが「わからない」と言う時は

 小2で「わからない」と言う子どもは、そう言っている時点で少しは考えていると受け取ってよいと思います。ですので、そう言ってきたら「考えているな」と受け取って、すぐに解き方を教えてあげるとよいでしょう。
考える下地がないまま考え続けていると、いくら考えてもわかりませんから、子どもは嫌になってしまうおそれもありますからね。

子どもが問題を見ながら「え~???」と言って悩んでいたら、すかさず保護者が「一緒に考えてみよう」と言ってみてください。
保護者が解き方を説明すると、子どもは「あー!!」と言って気づきます。その「あー!!」となった時に、子どもは少し賢くなるように私は思います。この「あー!!」という瞬間を増やしていただきたいです。
子どものわからないところを少し刺激することが大切です。

小2の今は「自分で考えて」と言うのではなく、親子で一緒に考えてみてくださいね。

POINT

 

  • 子どもがどういう「つまり方」をしているか把握する
  • 解説は親子で一緒に見る
  • 小さい子どもには考える下地がまだないと心得る
  • 子どもの「わかった!」という瞬間を増やしていく
この「佐藤ママが語る!」では、灘中へ3人合格、お嬢様は洛南中に合格され、そして東大理Ⅲへ全員進学された佐藤ママこと佐藤亮子(浜学園アドバイザー)さんのノウハウを紹介していきます。

※このコンテンツはYouTube佐藤ママチャンネル(https://youtu.be/kJHNv7hAs4w?si=RQ09nC88Q2__FUl6)を参考にまとめています。