塾に通っていると、日々たくさんの先生が「これが大事だ!」と言うので、生徒たちは毎日覚えなくてはいけないことだらけです。勉強は、復習が大切です。ここでは「定着した知識をタイムリーに引き出す方法」をご紹介します。
その日授業で習ったことを自宅で復習し、翌日振り返り(浜学園では習った後に「復習テスト」を実施します)誤りを直すことで自分に定着させます。それを3ヶ月、半年、1年、1年半……とコツコツ継続して「貯蓄」することが大切です。保護者の方にとっては歯がゆいかもしれませんが、これが重要な第一のステップなのです。
模擬試験や入学試験のような範囲のないテストで高得点を取るには、今まで溜め込んできた知識に「優先順位」をつける必要があります。 範囲なしのテストを受けて、バツがついて、間違いを経験したそのタイミングを逃さずに、「知識に優先順位をつけること」を伝えます。子どもたちは子どもたちなりに、その方法を体得していきます。手っ取り早く知識だけを刷り込むのではなく、自分の頭で悩んで得た方法論だからこそ、強いものになり得ます。
学習したことを定着させるのに効率のよい方法論があるわけではなく、定着と整理には時間がかかります。長いスパンで見て、復習主義を徹底し、知識の引き出しを自分で開け閉めできるところまで洗練させていきましょう。
※本稿は『中学受験に合格する子の学んだら忘れない勉強ルーティーン』(橋本憲一 著、ポプラ新書 刊)の一部を再編集したものです。