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中学受験で成功する子の親の役割

高校や大学受験に比べて、親が担う役割が大きいのが中学受験です。それは、小学生はまだまだ精神的に幼く、目的意識を持ったり自己管理をしたりということが難しい年齢であるためです。志望校合格に向けて、親はどんなサポートをすればいいのでしょう。子どもの反抗期や、イライラにぶつかる時期でも大切にしてほしいことをご紹介します。

・子どもの話をよく聞くこと

中学受験生の親の大切な役割は「子どもの1番の味方であること」です。そのためには、今お子さんはどんなことを考えているのか、何に悩んでいるのか、将来はどんなことをしたいのか、話をしっかり聞いてあげてください。内面的にはまだまだ幼く、精神面では親を一番頼りにしているのが小学生です。お子さんの話を聞いてあげることで、親子の信頼関係はより堅いものになります。

気をつけたいのは、子どもとよく話をしたつもりでも、実は親ばかりが一方的に話をしていて、お子さんは適当に相槌を打っているだけ、というパターンにならないことです。なるべくお子さんに話をしてもらうこと、お子さんの今思っていることを引き出すような会話を心がけましょう。

・うまく話を聞き出せない時の対処法

① 環境を変えて話を聞く
高学年になって思春期に差し掛かってくると、普段の生活の中では自分の本心を話しづらいというお子さんもおられます。話を聞きたくてもなかなか話してくれない……という時は、開放感のある公園に出かけてみてはどうでしょうか。ファミリーレストランで好きなものを食べながら、ゆっくり散歩をしながら、というのも良いですね。いつもとは違う穏やかな環境の中だと、お子さんの心も和らいで少しお話ししやすくなるかもしれません。

② 塾のサポートを利用する
調子がいい時も悪い時も、子どもは親の顔色をよく見ています。受験が迫って来ると、焦りから保護者の方もイライラしてしまいがちになります。特に6年生の12月末くらいからは、お子さんもそれに反発して親子喧嘩の原因になるなど、悪循環に陥ってしまいやすい時期です。そんな時、保護者の方には、イライラをぐっと堪えていただきたいのです。どうしてもお子さんに怒りたくなったら、塾の窓口を利用してください。現状の悩みをお伺いし、原因をはっきりさせたり、解決方法を探ったりというお手伝いができます。我が子に対しては感情的になってしまいがちですが、他の人に話すことで冷静にご自身の考えをまとめることができます。落ち着いてお子さんと向き合えるはずです。

・保護者の方にも頼れる存在を

まだまだ幼いところがあるのが小学生と先述しましたが、それゆえに親主導になるのが中学受験です。保護者の方はできるだけ客観的になって、お子さんの話を聞き、また、お子さんに「あなたを信頼しているよ」と伝えてあげてください。

壁にぶつかることも多々あるのが中学受験です。そんな時、お子さんにとって一番の頼りは保護者の方ですが、保護者の方にとっても頼りになる存在が必要です。塾の職員は保護者の方にとって話しやすいか、信頼できそうかという視点で塾を選んでみるのも良いのではないでしょうか。