1年生の時、入塾テストを受けてダメだった。その時の偏差値は35だった。この結果にはずいぶん落ち込んだが、くやしさをばねにして2年生の時には、偏差値を57まで伸ばし入塾資格を得られた。
兄が東海中に合格した春、3年生になり浜学園に通い始めた。兄の楽しそうな話を聞くたびに東海中に行きたいという思いが強くなっていき、3年生をSクラスの上位で終え、4年生からはVクラスになった。しかし浜学園での受験勉強はそんなに甘くなかった。Vクラスが二つに分けられ、僕はV2になったのだ。がむしゃらに生物や地理などの暗記分野を覚え、二ヶ月後にはV1の席に座っていた。そこからは順調に勉強をこなし4年生を終えた。
5年生では三科、四科の公開学力テストで100傑に数回入り、関西の最難関中を目指せるのではないかと思った。しかし6年生の春にVクラスの算数が解けない、C問題に時間がかかる、公開学力テストの偏差値が50を切る、という入塾テスト落ち以来の挫折を味わった。そしてV2に落ち、その二ヶ月後にS1に落ちた。『もうこれ以上クラス落ちはしない』という気持ちを強く持ち、最高レベル特訓の算数やマスターコースのC問題を解くよりもB問題をしっかり解き、基礎を固めた。先生や家族の支えもあり、ついにV2に上がることができた。
秋になり過去問を解く時期がやってきた。東海中の算数を初めて解いたときは30点という結果に驚いた。国語も合格者平均点を大きく下回っていた。あせったぼくは解説を読む時間を多く取ったり、兄に教えてもらったり、先生を頼り質問をしたりした。そのおかげで入試間近に算数で80点を取ることができた。その他の科目も合格ができる点数まで伸ばしていった。
そして二月一日がやってきた。当日の朝、寺で集まり浜学園の先生からもらったプリントに書かれていたことが、算数の入試で出てきて一気に緊張がほぐれた。その後も順調に試験を進めることができた。
合格発表の日、母とドキドキしながら『合格』という文字を見たとき、浜学園で四年間勉強をしてよかったなと思い、達成感でいっぱいだった。ぼくは二月の勝者になれたのだと実感した。ぼくの小学生生活を充実した日々にしてくれた浜学園、ありがとう。