受験が終わって1ヵ月以上経った今でも第一志望校がどこなのかはっきりとわかっていません。先日、「そのせいで色々困ったんだよ」と母に言われたばかりです。そんな状態でどうやって自分は受験生活を乗りこえたのか、という疑問の多い受験だったので一度振り返ってみました。
まず、6年生が始まったときの第一志望校は東大寺だったのですが、常に目標は高く持ち続けたいと思ったので、自分は灘コースで勉強することにしました。そこには、自分では太刀打ちできないと思うほど頭の良い人が集まっていて、強い挫折を味わい、塾に行くのが辛くなり、春期講習に行けない日もありました。それでも塾の先生に声をかけてもらったり、自分の戦うべき相手を周りから自分へと変えたりしたことによって、何とか塾に通っていました。
5月になってやっと成績を上げようという確実な意志が芽生え始め、図書館で自習をするようにもなりました。そうやって宿題の多い夏を乗り切ることができました。成績はおかげで着々と伸び、灘コースのメンバーとも同じ土俵に立てるようになったと感じました。こうして、そのうち第一志望校の候補に灘が入るようになりました。
夏が終わると、日曜志望校別特訓(後期)が始まりました。この時期は自分の第一志望校のコースに入って勉強するべきと思いますが、自分の場合はそう簡単にはいきません。第一志望校を灘にするか、東大寺にするか、悩んでいたからです。でも、塾の先生は「灘コースに入れば東大寺にも対応できる」と言っていたので、灘コースについて行けるまでついて行こうと思いました。その結果、秋、冬を経ても成績が下がることはなく、(灘中プレはギリA判定)灘コースに居続けることになりました。
これだけ灘コースでテストを受け、勉強したのなら本番でもいつも通り実力が発揮できると思って向かった本番でしたが、始まった瞬間から異変を感じて混乱。それが2日目、3日目と影響を及ぼし、おかげで3日目(東大寺)の入試後は、問題の内容を半分ぐらい覚えていないという状態に……。ということでモチベーションはどん底。ここまできたら、流石に灘も東大寺も落ちたとずっと思っていました。でも結果は東大寺合格でした。
自分は細かいことを気にしすぎてしまうタイプです。そのせいで本番では上手くいきませんでした。だから、その性格が嫌いでいつかそれを克服したいなとも思いますが、だからといってそれが入試本番までに達成できるとは限りません(実際自分は達成できませんでした)。だから一旦、不完全な自分の性格を認めて、そのうえでどんな受験攻略をすれば良いか考えてみると面白いと思います。自分も灘レベルにまで実力を上げたことによって、本番に実力が発揮できなかったとしても東大寺の合格は勝ち取ることができました。
とにかく、何にせよ、もともと第一志望校が星光だった4年生のころからすると、灘にまで手が届くようになれたのは、とてもうれしいです。浜学園の先生方、本当にありがとうございました!