私は4年生から浜学園に入りました。4年、5年はHクラスだったのですが、6年生になると、春期講習はSクラス、マスターコースではSHSクラスに入り、急にレベルが高くなり難しくなりました。
夏期講習では、宿題の量が普段よりもとても多くなり、日々の時間配分が難しくなりました。すべてをこなすことがとても難しくしんどかったです。
夏期講習で頑張った結果は10月か11月くらいに出てくると先生も父も言っていたのですが、その頃になっても成績が上がらず焦りと不安を覚えました。そして第一志望である帝塚山中学の過去問を解きましたが、初めて解いた過去問では、散々たる結果でした。S選に入るには8割が必要だと聞いていたので、このままでは全然足りないと思いました。
直前期になり、父の特訓が始まりました。父に間違った問題の解説をしてもらうのですが、教えてもらった後の解き直しができなかったときに、「わかったふりをするな」と叱られ、そこからはわからない問題はわからないと伝え、きちんと理解できるように取り組みました。
入試直前特訓では、これまで明るかった友達もとても緊張した面持ちで、一心に授業を聞いていました。私は同じクラスの友達を見て、気持ちが引き締まりました。
入試当日、会場に向かっていると、どんどん緊張してきました。入試を受けているときは、次に難しい問題が出たらどうしようと不安になりましたが、すべて受け終わったときには、自分の実力を出し切れてすっきりした気持ちになりました。
2日目の夜、他の学校を受験した帰りに、父から帝塚山中学の合格を告げられました。どのクラスかは自分で確認したかったので、家に帰るまで知らせないように父に頼みました。家に帰ると母が合格通知を手渡してくれました。それを見ると、S選合格の文字が見えて信じられない気持ちでいっぱいになりました。
これまで、S選に合格するぞと口では言い続けていましたが、心ではまさか合格できるとは思っていませんでした。自分を信じて頑張って勉強してきたことを活かすことができて嬉しかったです。